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Zill O'll infinite プレイ記録・11

喪失を乗り越えて戦いに臨む少年ルー君(ロストール出身)の冒険・第十一章

※ネタバレ注意!



「さよなら……アイリーン」
敵となった少女を殺した少年は、己の選択の重さを噛み締めた。
けれど、彼が泣いても泣かなくとも、世界の歩みは止まらない。
次元の狭間に飲まれた勇者の波紋は、確実に広まりつつある……


エルズのエア様に謁見。
だいたいオルフェウスが語ったのと似たような感じの内容でした。
勇者ネメアはウルグの依代となる運命に挑む為、己の魂を消す事の出来る闇の神器を集め、闇の勢力に対抗しようとしていたと。それで今、次元の狭間に落ちちゃって大変なわけだよね。
その後オイフェは何処かへ飛ばされ、主人公も町へ飛ばされる。
さて、未開の森に行くかー。

と思ったら、道中でイベント発生。
って、アーギルシャイアじゃないか! 誰だコイツ? ヴァシュタール??
最強の円卓騎士かー。アーギルシャイアはその配下だったわけか。で、最強のモンスターを作ろうとしているのがバレたと。
途中サイフォス(ロイ)が助けに入るも、アーギルシャイア共々膝をつかされる。
サイフォス!
……え? 何、何時の間にアーギルシャイアってサイフォスに心を許したの!?
しかもサイフォスもアーギルシャイアが好きみたいだ。「お前の姉を奪って逃げる!」か……操られてるだけなのかも知れないけど、かっこいいなぁ。って、セラからしてみればそれどころじゃないんだけど。

アーギルシャイア達を追って隠れ家へ。
ロストール宮殿のボスでえらい苦戦したので、今後は普通にバトルしていきます。
最奥地に到達すると、アーギルシャイアとサイフォスのイベントが。
……。どうしよう、この二人とってもツボなんだけど……。
精霊達の死の苦しみ、か。でも、やり返しちゃったら同じなんだよね。誰が貧乏くじを引くか、というと誰も引きたがらないだろうけれど。私でもきっと嫌だろうし。
戦闘終了後、ロイは死亡。忘却の仮面が外れたから、サイフォスは消えたのかな。
アーギルシャイアもシェスターから消えたようだけど、シェスターは共にはいけないと主張。
古代魔法文明から今に至るまで、人々は魔法を使い、その源である精霊達の命を奪っていったわ。そんな精霊たちの苦しみを背負ったアーギルシャイアの心は憎悪と虚無で冷たく渦巻いていた…。彼女に身体を乗っ取られた私の心はその渦に呑み込まれて消えそうだったの…。だけど…。だけど、彼女のロイへの想いは凍てついた心の中の唯一の温もりとして私の心を包んでくれたわ。そして、その想いだけは、彼女にとってのたったひとつの温もりは、私の心の中に残っているの…。
セラにとっては、なんとも言えない結末だな……。
救おうとして、トドメを刺してしまったようで。
結局アーギルシャイアが何をしていたのかすら解らないまま、彼女は消えていったということか。

そうこうするうちにアルノートゥンでイベント発生。
ジラークが破れたらしい……。
それだけならまだ良かったんだけど、ナッジも諸共に殺されたという。
急いては事をし損じると言うけど、ジラークは見事に墓穴を掘っちゃったわけか……。
……ん? これ助けに行った方が良かったのか? いや、でもそんな暇なかったぞ!?
うーん、ナッジ……ごめんよ~~。いや、あの、別になんとも思ってなかったわけではないのだが、アイリーンの件がデカ過ぎて……あんまり使ってもなかったし……。……ごめんよ~~!

猫屋敷でセラの抜けた後にユーリスを入れる。
うーん、戦力ダウンが厳しいな。暫く経ったらまたデルガドおじさん入れるか。
その後オルフェウスからの頼みで、南東の恐竜の洞窟?に出発。ネモがエンシャントに同族がいるとか、気になる事を言ってたな。まぁ行ってどうにかなるものでも……あったらごめんなさい(汗)

洞窟に到着。
適当に敵と戦いながら奥へ進むと、オイフェとドルドラムに遭遇。
オイフェ! 無事だったのか!
率直に言うわ。あなたの持つ闇の神器を渡して!
……またか、オイ。
エアに会ってネメアが生きていると知ったオイフェは、闇の神器さえ持っていればまた彼が自分達の前に現れると思っている様子。うん、まぁ、どっか抜けてる主人公が持ってるよりは安全かも知れないけどね。ただ、無限の魂だからな、こっちも。オイフェ達が円卓の騎士と戦えるか分からないし。
というわけで力尽くで退ける。
そこへ現れたのは、ネメアを次元の狭間へ落としたジュサプブロス
彼の語る「あの方」とは破壊神ウルグの事じゃないのか? ウルグを人間と同列って語る辺り、違うような……誰?
そうこうするうちに、ジュサプブロスの呼びかけに応えて現れたゼリグにオイフェとドルドラムが倒されてしまい、そのうち気絶したオイフェとゼリグ、ジュサプブロスは共に何処かへ。ドルドラムは、二人を頼むと言い残して死亡……。
……いや、主人公動こうよ。何故こういう時はいつも傍観体勢なんだー!!

奥へ進むと、オイフェが邪竜への生け贄にされ掛かっている所。
オイフェに何をするとばかりに挑む主人公(別に恋愛感情があるわけではなく、強いて言うならプレイヤーの贔屓)。その前に立ちはだかったゼリクと戦……
お前えらいスピード遅いな! それでもレーグと同じバルタンかよ! しかも一撃!
こんなんにオイフェやドルドラムが負けたなんて信じられん。今は無意識に手加減していたとか?
戦闘後、洗脳が解けたゼリグは邪竜の祭壇を破壊して力尽きる。
エルファスといい、ジュサプブロス(そういえばコイツもしかして山賊虐殺した奴?)といい、システィーナの伝道師?って円卓騎士とは違うのかな。円卓の騎士はウルグを復活させるために動いてる感じだけど、システィーナの伝道師達は一体……
ジュサプブロスを倒し、一行は猫屋敷へ。
一人になってしまったオイフェを彼女の希望で仲間に入れ、新たに出発する事になります。
しかし、オイフェは強いなぁ。

またもオルフェウスから「北西の樹海へ行け」という指令が下ったので、とりあえずは近いところ、「未開の森」から行く事に。オイフェとユーリスを交代します。
途中、ロストールの宿屋でティアナ王女とお話。王族として尊敬できる人物だと思う。そういえば、以前のイベントで、レムオンはもうちょっと貴族の上に立つ者として気概がありそうな感じだと思ったんだけどなぁ。何処でどうしているのやら。
レムオンの館でティアナ王女と邂逅。陛下の様子が可笑しいらしい。
王宮前に出向いて兵士を説得していると、化け物が出たとの声と共に中から歩兵がまろび出てくる。急いで玉座の間に向かう主人公。
ティアナ、お前さえ、余の娘でなかったら、余は孤独な罪人とはならなかったろうに。
セルモノーとエリスの関係は、王室には付き物の捩れなのだろうか。
当のティアナは自分はセルモノーの娘ではないと思っているのだから、これほど皮肉な事もないな。
ぽっと出てきたサムスンとやらを1ターンでぶちのめし、イベント続行。
最初に愛していなくとも、次の日から愛そうとすればよかったのだ。時間を浪費した…すまんな、エリス。
……。Zill O'llのキャラは、皆死に様が凄くカッコイイと思う。
死した先でエリス王妃と和解出来ればいいのだけど。エリス王妃も悪い人じゃなかったのだから。
君主を失ったロストールに、新たに王として即位したティアナ。
せめてこの国は最後まで守らないとな……

イベント終了後、ティアナの元へ。
(資金援助すべきかな…?)
って、そりゃするに決まってるぜ!というわけで一番高い金額を援助。その後も続けて20000ギアを援助。これくらい軽いな!
ルー様、ティアナのお願いを聞いてください
…ん? 何?
寝室に来て頂きたいのです
……。
!!???
え!? いいの!? つーかオイ、そこ!(主人公)
躊躇も遠慮もなく頷くんじゃない!
そういう展開にはならないのは確実だが、男ならちったぁ狼狽えて見せろー!!
しかもよりにもよってベッドにはタルテュバが……!
うーん……タルテュバはなぁ。助けたくないというか、予言も気に掛かるし、助けたところでいつ牙を剥くか解らないし……。でも見殺しにするのも後味が悪いな。よし、生命のかけらをあげるよ!
(…でも、衰弱がひどい。生命のかけらを与えても治るだろうか…?)
どうでもいいけどお前さっきからえらい喋るな。
いや、主人公が喋ってくれるのは純粋に嬉しいんだけどね!
そのまま寝室を退室しようとすると、タルテュバが目を覚まします。
俺みたいな奴を…何故助けた? …俺で…さえ…、俺自身で…さえ、俺のことが…好きに…なれなかった。だのに…なぜ…? ゲホッ、ゲホッ!
タ、タルテュバ……
…あ…あいにくだな。まだ…もうしばらくは…くたばらん。もう少しは…持つ。フフ…。
タルテュバ……!
き…気休めか…? フン…、俺はもう貴族様では…ない。へつらう…必要は…ゲホッ! ゲホッ! …なぜだ? なぜ? 打算も見返りもなしにやさしくなれる? どうして、…俺みたいな…奴に? ティアナ…あ、あんたもだ。…俺は…最低な…男だ。いとこたちの…ような才もない。愛されるところなど…何も…ない。
タ、タルテュバ……! そんなアトレイア王女みたいな事を…!
っていうか、何!? タルテュバ死ぬのか!? だからこんなにかっこいいのか!?(セルモナー参照)
いやもうお前そこまで言うならティアナの片腕となって身も心も尽くすくらいして見せろよ! そうしたらこっちもお前の事見直してやるから!
そんなこと…
な、慰めはいい。俺だって自分のことぐらいはわかる。人より優れたところなど…家柄だけ。俺は、だからその家柄にだけすがってかろうじて自尊心を維持していた。はたから見れば、イヤな貴族の典型だ。俺はそれがわかっていたからいっそう荒れずにいられなかった。
そんな、今際の際にお前って奴は……!
酒におぼれ…弱いものをいじめ…乱暴を働く…皆、俺を嫌いぬいていた。そんな俺を…誰よりも俺が憎んでいた。…意外か? 俺に内省力があったなど…誰でもない自分のことだ、気にしない…わけがない。
…な、なんかもう、余りにもいい台詞過ぎて全て書き取らなきゃいけない気がひしひしするのですが……! そんなお前、そんな深い奴だったなんて……典型的な小悪党を演出する為のキャラクターだと思っていたのに、なんだか今お前が物凄く人間臭く見えるよ……!
…だが、…俺はそれを他人のせいにしてただ、荒れた…。お前の師匠のオッシはかつてエリスにたてついた貴族なんだ。俺は奴が、のうのうと平民街で幸せに暮らしているのを見て腹を立てていた。な…なんで、奴は奴は奴は…って…。
なにぃ!? そんなの初耳だぞ!? そうか、道場で貴族の話が出たのはこの伏線だったのか。
…俺は、俺が大事にしている剣を盗まれて、…カッと来て平民街にモンスターを…放した…。お前も、そこにいたろう? お前は俺が憎く…ないわけはない…。…だのに、俺を…助ける。ティアナ…にだって俺はひどいことをした。覚えているだろう?
ああ、あのイベントもここへの通過点だったのか……。起こしておいて良かったよ、タルテュバ……。
俺には助けられるだけの価値はない……だのに、なぜ…あんたらは、俺を助ける?
皆まで言うなぁ!!(怒号)
ちょっと迷っただなんて言いだし辛いじゃないか……なんだこの展開~~!!
俺は何もかも…決めてかかっていた。憎けりゃ、殺したくなる。愛されない奴は憎まれるしかない。…そう、思っていた。だが、すべては…人の心にあるんだな。人の心が状況を変えるのだな。俺も…、変われたのかもしれない。もっと早く…このことに気づいていれば俺が…お前の…ゲホッゴホッ!
タルテュバ死ぬなー!! 死んじゃ駄目だー!!
き、気づいたときには時間切れか…。ふ、ふふ…、俺らしい…。…あばよ。…ロクな人生じゃなかった…が…おかげで…少しは救われ…た…。

……
……
…………タルテュバー!!(涙)


うう、まさかこんなに泣ける展開になるとは……! こういうの弱いんだよー!
駄目駄目な小悪党が心の奥底に隠す苦悩っていうの!? いや、悪人が見せる一粒の善は普通の人の善よりも大きく強調されて見えるってやつなんだろうけど(これと同じ意味の慣用句ってなんだっけ?)、でもそれが価値ある事だと思っちゃうんだよ!
ティアナ王女の台詞も、下手に泣き崩れたりしない分また深い。
エルファスの予言を聞いた時は「よし来たァ! ぶっ倒してやるぜー!」と思ったけど、これ見たらもうとてもとてもそんな気分には……。生命のかけらをあげなかったら化け物になっちゃうのかな。絶対試さないけど。

ネモさんネモさん、タルテュバ生きて救う方法ないですか!?
あれであのタルテュバが奇跡的に回復してティアナの以下略となって献身的に働いて最後には女王の賢き伴侶として後生に長く名を残すみたいな展開にはならないですか!? 別に女主人公とくっついてもいいんですけど無理ですか!?
次プレイの時には救えたりしませんか!?
ネモさーん!!

しかし、現実的に考えてタルテュバを救う為の条件は……

1:ロストール出身である。
これはイベント展開的に外せないよな。オッシの弟子なのはここ出身の時だけの筈だ。
2:ロストール側の人間である。
ディンガルに味方してたら王宮内には入れない。つまり、ティアナとのイベントが見られない。ていうかディンガル側だったらそもそもロストールが破壊されてそう。
3:生命のかけらを持っている。
これはまぁいい……が……

上の二つを満たそうとすると、アイリーンと両立出来ない。
次にロストール男をやる時は何が何でもアイリーンEDを達成すると決めているので、そうするとまぁまずディンガル側につく事になるだろう。(ネタバレも攻略も何も見てないけど、多分そうじゃないかな……←弱気)

なんてこった、じゃあタルテュバをまた救うにはロストール出身でロストール側につくしかないと言うことか! そんな!
生存して救われるどうこうは妄想なので無くても仕方ないけど、この法則で行くとそのうち必ずタルテュバ怪物化(決めつけ)イベントを見ねばならぬというのか! むごい……!


しかし、いい話でした。
アイリーンと肩を並べるくらい印象のデカいキャラになったよ、タルテュバ。
やっぱOPからの因縁だからなー。どっちも死んじゃってるってのが泣けるけど……。
ロストール出身である事の意義を感じる事も出来たし、ほんと良かった。
散々罵ってごめんな、タルテュバ!
お前が来世で幸せになれる事を祈りつつ、自分は先に進むぞ!

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