マーメイド・ゴシック プレイ記録・10【完】
- 2015/01/27 00:00
- QuinRose, マーメイド・ゴシック
八周目、魔法使いのロキ狙いで、制限Endクリア（フルコンプ）まで。
めでたし、めでたし！
※以下ネタバレ注意
よしっ、最後にロキの制限Endを見るぞ！
いずれVitaにDLした方もプレイするだろうから、オープニングは飛ばしちゃってもいいか。
シーンジャンプは使わず、既読スキップでエピソードを追っていこう。
ロキルートはエリアスが不憫なんだよなぁ……。自分からフェードアウトしてくあたり、出番の少ない他のルートより切ない。
エリアスに冷たくすると毎回好感度が上がるあたりロキらしいけど、死人に鞭打ってる感覚になって困るよ！
しかしマーメイド・ゴシックは一場面限りの背景が多くてすごいな。差分も豊富だし凝ってる。
バームさん登場。
このルートの王子はいい味出してる。
標的だけに？ほぼ毎回出てくるけど、ロキルートは特に存在感があります。
海の色以外のだいたいの問題は彼が解決してくれるし、まさに主人公の味方である「善き魔法使い」だ。
しかし、回想シーンのロキは全く違和感なかったのに、公園の子供ロキはなんで駄目なんだろうかｗ
声優さん同じだよね？ やっぱ意図的に作った声だから？ それならそれで声優さんすごい。
ミニキャラな三人のカットも後で見返したかったな。
バジルルートではロキの声を聞いた瞬間その正体に思い当たっていたけど、この公園の時はどうだったんだろう？
リディアが傍に居ないせいか、記憶が朧気で詳しく思い出せてないとか？
正体を打ち明けた際のバジルとリディアが揃って相手をお人好しだと思ってて笑ってしまう。
ロキルートの後半部の話の進展はほぼバジルのおかげだよねｗ
ロキは基本非協力的だからなぁ。二人でダンを捕らえようとするあたりもバジルルートと似てる。
「この状況で、恩人に嘘を吐くような腐った性分ではない」という台詞は見るたびにツッコみたくなります。そんなこと知ってるよ！
「私がいたら、そのような外道を働くはずはない」って断言できるのもかっこいいよなぁ。
未来は揺れ動くものらしいが、リディアの見たあれがロキが昔から見ていたものと同じなら、あれはバジルが不死にならず、王に殺された場合の未来なのかも。ロキの介入で色々狂ったけど、結果的に物事がうまく運んだ、ということか。
「まさか。あなたに厭味を言うつもりなんてない。ただ……」
この一言もすごい。言い方からも、純粋な感謝と好意が伝わってくる。
リディアの表情や感情がころころ変わる部分はバジルルートでも好ましく思われていたので、ただ……の後に続く言葉を考えてニヤニヤしてしまう。ロキルートのリディアにはあくまでロキ一筋でいてほしいが、プレイヤーがバジルにふらふら靡くのは止めようがないよ！ 立ち位置美味しすぎるんだものこの人！
というか、登場してからこっちロキの出番すらほぼバジルが食ってるんだが。なにこのヒーローｗ
安易にヒーローになれないラスボス系の攻略対象は大変だな、ロキ……。
種明かしパート。
あくまでロキの予想だが、「精神状態の影響を受けた現象に関しては上書き出来ない」、か。
精神状態が変わらないまま上書きするから駄目なんであって、その状態が改善されればなんとかなるんじゃないかなあ。
むしろそれくらいしか円満な解決方法は思いつかない。
「俺は善人じゃないから、おまえのためじゃないと死んでやれない」
この台詞はすごくロキらしくて好きだ。泣いてるリディアのCGも綺麗。
Good End行きの選択肢からHappy Endに分岐した！
最初はBest行きの方だと思ってたが、もしかしてこっちじゃね？と先に選んだら当たってた。よかったー。
ロキも宿屋で働くことになったの！？ 宿屋のご夫妻の懐の広さに乾杯。
弥彦たちは今度は小人を狙うつもりらしい。相変わらず苦労してる牡丹が可愛い。
人魚や魔法使いがいるなら小人や巨人もいるかも？ お伽話らしい不思議な世界だ。
ガウェイン久しぶり！ 側近たちはリディアと話すのこのルートだと初めてだよね？
リディアの歌だけは認めてくれてるらしいガウェインはぶれないなぁ。どんだけ歌が好きなんだ。
ロキがなんで不機嫌なのかを「説明してあげましょう」とか言って教えてくれるガウェインｗ
頑固で厭味で王子ルートだと姑みたいだったけど面白くて好きだよガウェイン！
ガリレオルートでもなんだかんだでバックアップしてくれたし、教育係だけあっておかんタイプだな。
実際にロキが用もないのに女の子と仲良く会話しだしたらリディアはヤキモチ焼くだろうけど、同時にあのロキが人と話してる……！って感動しそうな気もする。エリアスは最初リディア以外にも優しいと思われてて、だんだんあれ？ってなる感じだったが、ロキは最初から人間嫌い！人魚嫌い！って言ってるからな。まさにぼっち。
「おまえがちゃんと仕事をしているのか心配してやっているんだろう？」
ダンさんマジお父さん。そしてロキはちゃんと仕事をしてない。
ダンへの反発の強さがバジルたちへのそれの比じゃないあたり、ロキ自身、マーカスの意思を受け継ぐダンを親父だと認めてる証拠なんだろうな。反抗期というか、不義理をした父親に辛く当たる息子そのものだよロキ！
ロキが大人になるにはダンとの交流は必要不可欠だろうし、いいことだと思うけどｗ
「それで……。ダンは何て言っていたんだ」
結局気になるのかｗ かわいいなぁロキ。
リディアへの我が儘もどことなく甘えた調子だし、少しは険がとれてきたように見える。
「ちゃんと……、想って、くれているんだろうし。だから、おまえが他の奴のところに行くなんて思っていないんだ。うん……」
なんという素直なロキ……！
茶化した雰囲気がなくなるだけで、随分と子供っぽくなって可愛いな！
完全にリディアの方がお姉さんに見えます。ロキの精神は回想シーンの年頃からあまり成長してなかったのかもな。それが今やっと大人になろうとしているというところか。（もちろん、歳相応なところも持ち合わせてるんだろうけど）
起きたら海が青くなっていた。なんというスピード解決！！
起き抜けでぼんやりしてるリディアに対し、ロキ本人がやたら焦って慌ててるのが面白かった。
結局精神状態が改善されたら青くなる説でよかったのかｗ
Bestの二人のこと考えると本当にいいの！？ってなりそうだが、だからこそ「Happy End」なのだろう。
海が青くなったことで心配して飛び込んできたダンのエピソードに笑った。
「人が心配してるっていうのに、何でおまえは暢気にマジックなんてしているんだよ。俺の気持ちも考えろ！」
確かに、ダン視点で考えたらふざけるなと言いたくなるな。
事情を知ってる人は誰もがロキの死亡を疑っただろうし、ダンなら尚更だ。
そんな中でノリノリでマジックショーなんてやってたら怒りもするよね！
口うるさい親父とうんざりしてる息子のやり取りに笑う。
どこからどこまでがダンでどこからどこまでがマーカスなんだろう？って思ってたけど、もうひっくるめて親父でよさそう。
ダンだって当時から生きているならお爺さんどころじゃない歳だものな。それも不老なだけのただの人間として国々を渡り歩いてきたなら、海の中に一人で引きこもってたロキよりはるかに人生経験豊富だろう。
え！？ エリアス生きてたの！？
このオールスター状態でも出てこないからもうとっくに泡になってると思ってたよ！
終わった後「そういえばしかたないことですがエリアスは出てきませんでしたね」とか書く気まんまんだったのに！（酷い）
いや、海が青くなる前に、今のロキならリディアのためにエリアスの代償取り消しそうだな？とは思ったんだが、時期が時期だけに無理かと思ってた。無理だったらもう一生言わないでいるしかなかっただろうし、ロキのためにもよかったよかった！
エリアスは自分が消えるのを知ることでリディアが傷つかないように逃げてたのか。
代償がなくなったと聞いた途端手のひら返すエリアスも大概だなｗ ぶれてなくて何より。
ロキの内面をある程度理解した後だと、一番やばいのってエリアスなんじゃ……と思えてならない。Badも大概だったしな！
それでも笑顔で次の約束ができてよかった。消えなくてよかったよエリアス！
あれ、まだお父様には報告に行ってなかったんだ。
最初の人魚の王の演説シーンはラウラあたりからの伝聞だったのかな？
お父様へのロキの台詞が泣かせるなぁ。あのロキが！ あのロキがこんなことを！ リディアと一緒に感動した！
Happy EndのCGはどれも安定して美しい。まさか一家全員の集合絵が見られるとは！
普段構図的に隠れがちな人魚の尾もしっかり出てて嬉しい。
ロキと結ばれて、人魚は助かり、海は青くなり、エリアスは救われ、お父様とは和解し、リディアは海と陸を自由に行き来できる。
単にロキが死なずに済むだけかと思ってたら、まさに絵に描いたようなハッピーエンドで、看板に偽り無しでした。
愛の言葉も戻ってきたしね！ 王子好きとしては微妙に悔しいが、これを受け取れるのはロキだけの特権でいいかなと思う。
チクショウ幸せになりやがれ！！
「マーメイド・ゴシック」フルコンプ！
どれくらいかかるかと思ってたら、自分にしてはかなり早いスピードでクリアしてしまった。
途中休憩挟まず一気に駆け抜けたのは逢魔時以来です。面白かった！！
ロキのHappy Endはそのあまりのハッピーさにちょっと笑ってしまったけど、それも含めてよかったな。
全キャラBest見た後のご褒美的なHappyとは別に、ロキ自身に用意されたBestの内容があれ、というのがミソだと思う。
自分の中のQuinRose作品のイメージだと、あのBest Endが真相Endとしてラスト周回に用意されててもおかしくなかったので（実際そんな感じの作品もあった）、全てが都合よく丸く収まるHappy Endがその位置に当てられていたのが意外でした。
そんなもの真っ先に否定して、もっと現実的な結末や真相を突きつけてくるのがこのメーカーの作風だと思ってた。
それでも、あのEndの名前が「Best」であること、「Best」でしかロキのエピソードを最後まで追えないこと、「Happy」がそれこそ徹底して「ご都合主義」的に描かれていること、「Best」がラストでホワイトアウトしエンディングテーマA、「Happy」がラストでブラックアウトしエンディングテーマBであること等を考えていくと、なるほどQuinRoseだな、と納得してしまう。いつもどこかしらシビアなんだよ！
起きたらいきなり海が青くなってた時は「いいのかそれで！？」とツッコんだが、だからこそ「Best」でも「True」でもなく「Happy」だったんだろうな。CGもずば抜けて美麗だったし、後味よく終われて本当によかった。
ここまで遊んだプレイヤーへの優しさを見せてもらえた気分です。ありがとうQuinRose！
個人的には、ロキのEndとしてベストなのはやはり「Best」だと思っています。
恋愛の結末としては悲しいが、物語としてはあれが一番腑に落ちる。
ロキルート自体、恋愛要素はあまり濃くなく、いつの間にかリディアがロキを好きになってたな？って感じだったからなぁ。
特にバジルが出てきてからは、彼を相棒にこの物語の背景を探り、「ロキ」という魔法使いの真実に行き着く……という内容に終始していた（ように見えた）ので、リディアの愛によってロキが救われる結末を正道とするには今一つパンチが足りませんでした。
一人の人間の過去を紐解き、それに共感するのと、その人間を愛するのとはまた別問題だと思う。
絡みが多いだけで、ロキの言動自体は他ルートと大差なかったような気がするし、リディアにしても元々ロキが好きだったわけでもないのに、なんで今回に限ってロキ？という疑問が最後まで拭いきれず……。
恋愛においてはその「絡みが多い」って部分が重要なのだろうが、たったそれだけで序盤からエリアスと明暗が分かれてしまうのは、正直、夢がない！って思うんだよ乙女的には！ ボタン一つでルート決定するのはシステムだけでいい！
だいたい絡みの多さで言ったら一緒に宿屋で仕事してるエリアスに軍配があがるはずじゃないか！
冒頭のロキの悪戯イベントにしたって、あれがエリアスルートだったらリディアはもっと怒ってたんじゃないか？
それまでのリディアの印象からすると、あそこで笑いながら許してしまうのに違和感があった。
これがあったからリディアがロキを好きになった、と言えるだけのきっかけが序盤にほしかったです。
ロキついても、彼がこれまでどのように生きてきて今のロキになったのかってことは分かっても、リディアとの出会いや関わりは不明で回想シーンすらなかったので、リディアがロキを好きになる理由もよくわからない、ロキがリディアを好きな理由もよくわからない、で置いて行かれてしまった。エリアスは分かったんだけどな。
だいたいそんなに好きなら幽閉されてる十年の間になんとかしてやれよ！
唯一出してやろうと手段選ばず頑張ってたのが王子って、そりゃお前その時点でバジルにはどう逆立ちしても勝てねーよ！
各種Badでもリディアの心身の自由を奪ってただの愛玩物にしてしまうし、ロキの愛情はどうも独りよがりで信用ならない。
本当にお前リディアのこと好きなの？ お前が好きなのは自分を愛し認めてくれる誰かであって、それはリディアじゃなくてもいいんじゃないの？ むしろお前に今一番必要なのはダンじゃないの？ って思ったのは一度や二度ではない。すまんロキ。
しかし、そうは言っても二人がお互いを好きで、最後の最後に結ばれたのは事実なので、それを救いとして消えていくロキのBest Endはとても綺麗で心に沁みました。
やっと向き合って、普通ならこれから将来に向けて絆を育てていくところだろうに、あまりにも切ない。
海は元通り青くなり、リディアは人魚に戻り、愛の言葉も戻ってきた（たぶんタイミング的にエリアスも助かった）のに、ロキだけがいない。ロキだけはいないけど、他は全てうまくいっている。ラストのバジルとの会話含めて、感傷が後を引くいいEndでした。
現実的に考えれば、これとGoodの二択が選べる限界じゃないかな。
けれどこれは御伽話の世界なのだから、愛によって全てが救われるハッピーエンドがあってもいい。
魔法使いの精神状態が原因で色が変わったなら、その精神状態が好転することで解消されるのは妥当だし、納得できました。
肝心の精神状態の好転があまりにあっさりで、他のEndなんだったんだって感じもしなくはないがｗ
まあそこはハッピーエンド補正だよね。Goodのその後にも希望が持てたしよかった！
子供っぽくひねくれた部分を自分なりになんとか改善しようとしてるロキが可愛かったです。
Happyに限らず、End付近のロキは確かにリディアを愛しているな、と実感できる。
それはロキルートでリディアがロキを好きになったからこそなのだろうけど、自分を好いてくれている人に寂しそうな顔をさせたくない、と思うのは立派な愛なんじゃないかな。あそこは本当にロキの成長が感じられて感動した。
あれでロキの心の問題がリディアに一任されてたら不安になってたところだが、今はダンもいるし、ロキ自身も頑張ろうとしているので、先行き明るそうで安心しました。ダンに反抗期してるロキはリディア唯一主義のエリアスよりよっぽど健全に見えたｗ
リディアもロキと一緒に自由に海と陸を行き来できるようになって、幸せそうでよかったです。
物語としてベストだと思うのは前述の通り「Best」だけど、彼らのために一つEndを選ぶなら、やっぱり「Happy」かな。
「Good」から少しずつHappyを目指して前進するというのもアリだけどね！
やー、面白かったなマーメイド・ゴシック！
バジルと牡丹が好きすぎるのでFDを下さい！ FDを！！
でも、最初から最後まで綺麗に纏まった作品なのでFDないかもな……とも思う。
マーメイド・ゴシック自体がPSPからPSVitaへの移行期に出たゲームだし、FDだけVitaで発売というのも可能性が薄そうな……。
っていうか移行遅いぞQuinRose！ PSP生産終了してからどれだけ経つと思ってるんだ！
これまでも出てるタイトルと出てないタイトルあるので、出たら儲けものくらいに構えておいた方がいいかも。
それにしてもバジルよかった。王族としても一人の人間としても尊敬できる理想の王子様でした。
見た目冷たそうなのにめっちゃ優しくて、周回するごとに愛が増す一方だった。見た目も美しくて言うことなし！
牡丹はとにかくリディアに対する態度が可愛かったな。他ルートと本人ルートのギャップがすごかった。
同じ美人でもバジルとは対照的な色彩で、不安定なところがあるのもまた魅力的でした。
その他のキャラについても語りたいので、後で簡単に総合雑感を纏めてお終いにします。
ここまでお付き合いありがとうございました！
めでたし、めでたし！
※以下ネタバレ注意
よしっ、最後にロキの制限Endを見るぞ！
いずれVitaにDLした方もプレイするだろうから、オープニングは飛ばしちゃってもいいか。
シーンジャンプは使わず、既読スキップでエピソードを追っていこう。
ロキルートはエリアスが不憫なんだよなぁ……。自分からフェードアウトしてくあたり、出番の少ない他のルートより切ない。
エリアスに冷たくすると毎回好感度が上がるあたりロキらしいけど、死人に鞭打ってる感覚になって困るよ！
しかしマーメイド・ゴシックは一場面限りの背景が多くてすごいな。差分も豊富だし凝ってる。
バームさん登場。
このルートの王子はいい味出してる。
標的だけに？ほぼ毎回出てくるけど、ロキルートは特に存在感があります。
海の色以外のだいたいの問題は彼が解決してくれるし、まさに主人公の味方である「善き魔法使い」だ。
しかし、回想シーンのロキは全く違和感なかったのに、公園の子供ロキはなんで駄目なんだろうかｗ
声優さん同じだよね？ やっぱ意図的に作った声だから？ それならそれで声優さんすごい。
ミニキャラな三人のカットも後で見返したかったな。
バジルルートではロキの声を聞いた瞬間その正体に思い当たっていたけど、この公園の時はどうだったんだろう？
リディアが傍に居ないせいか、記憶が朧気で詳しく思い出せてないとか？
正体を打ち明けた際のバジルとリディアが揃って相手をお人好しだと思ってて笑ってしまう。
ロキルートの後半部の話の進展はほぼバジルのおかげだよねｗ
ロキは基本非協力的だからなぁ。二人でダンを捕らえようとするあたりもバジルルートと似てる。
「この状況で、恩人に嘘を吐くような腐った性分ではない」という台詞は見るたびにツッコみたくなります。そんなこと知ってるよ！
「私がいたら、そのような外道を働くはずはない」って断言できるのもかっこいいよなぁ。
未来は揺れ動くものらしいが、リディアの見たあれがロキが昔から見ていたものと同じなら、あれはバジルが不死にならず、王に殺された場合の未来なのかも。ロキの介入で色々狂ったけど、結果的に物事がうまく運んだ、ということか。
「まさか。あなたに厭味を言うつもりなんてない。ただ……」
この一言もすごい。言い方からも、純粋な感謝と好意が伝わってくる。
リディアの表情や感情がころころ変わる部分はバジルルートでも好ましく思われていたので、ただ……の後に続く言葉を考えてニヤニヤしてしまう。ロキルートのリディアにはあくまでロキ一筋でいてほしいが、プレイヤーがバジルにふらふら靡くのは止めようがないよ！ 立ち位置美味しすぎるんだものこの人！
というか、登場してからこっちロキの出番すらほぼバジルが食ってるんだが。なにこのヒーローｗ
安易にヒーローになれないラスボス系の攻略対象は大変だな、ロキ……。
種明かしパート。
あくまでロキの予想だが、「精神状態の影響を受けた現象に関しては上書き出来ない」、か。
精神状態が変わらないまま上書きするから駄目なんであって、その状態が改善されればなんとかなるんじゃないかなあ。
むしろそれくらいしか円満な解決方法は思いつかない。
「俺は善人じゃないから、おまえのためじゃないと死んでやれない」
この台詞はすごくロキらしくて好きだ。泣いてるリディアのCGも綺麗。
Good End行きの選択肢からHappy Endに分岐した！
最初はBest行きの方だと思ってたが、もしかしてこっちじゃね？と先に選んだら当たってた。よかったー。
ロキも宿屋で働くことになったの！？ 宿屋のご夫妻の懐の広さに乾杯。
弥彦たちは今度は小人を狙うつもりらしい。相変わらず苦労してる牡丹が可愛い。
人魚や魔法使いがいるなら小人や巨人もいるかも？ お伽話らしい不思議な世界だ。
ガウェイン久しぶり！ 側近たちはリディアと話すのこのルートだと初めてだよね？
リディアの歌だけは認めてくれてるらしいガウェインはぶれないなぁ。どんだけ歌が好きなんだ。
ロキがなんで不機嫌なのかを「説明してあげましょう」とか言って教えてくれるガウェインｗ
頑固で厭味で王子ルートだと姑みたいだったけど面白くて好きだよガウェイン！
ガリレオルートでもなんだかんだでバックアップしてくれたし、教育係だけあっておかんタイプだな。
実際にロキが用もないのに女の子と仲良く会話しだしたらリディアはヤキモチ焼くだろうけど、同時にあのロキが人と話してる……！って感動しそうな気もする。エリアスは最初リディア以外にも優しいと思われてて、だんだんあれ？ってなる感じだったが、ロキは最初から人間嫌い！人魚嫌い！って言ってるからな。まさにぼっち。
「おまえがちゃんと仕事をしているのか心配してやっているんだろう？」
ダンさんマジお父さん。そしてロキはちゃんと仕事をしてない。
ダンへの反発の強さがバジルたちへのそれの比じゃないあたり、ロキ自身、マーカスの意思を受け継ぐダンを親父だと認めてる証拠なんだろうな。反抗期というか、不義理をした父親に辛く当たる息子そのものだよロキ！
ロキが大人になるにはダンとの交流は必要不可欠だろうし、いいことだと思うけどｗ
「それで……。ダンは何て言っていたんだ」
結局気になるのかｗ かわいいなぁロキ。
リディアへの我が儘もどことなく甘えた調子だし、少しは険がとれてきたように見える。
「ちゃんと……、想って、くれているんだろうし。だから、おまえが他の奴のところに行くなんて思っていないんだ。うん……」
なんという素直なロキ……！
茶化した雰囲気がなくなるだけで、随分と子供っぽくなって可愛いな！
完全にリディアの方がお姉さんに見えます。ロキの精神は回想シーンの年頃からあまり成長してなかったのかもな。それが今やっと大人になろうとしているというところか。（もちろん、歳相応なところも持ち合わせてるんだろうけど）
起きたら海が青くなっていた。なんというスピード解決！！
起き抜けでぼんやりしてるリディアに対し、ロキ本人がやたら焦って慌ててるのが面白かった。
結局精神状態が改善されたら青くなる説でよかったのかｗ
Bestの二人のこと考えると本当にいいの！？ってなりそうだが、だからこそ「Happy End」なのだろう。
海が青くなったことで心配して飛び込んできたダンのエピソードに笑った。
「人が心配してるっていうのに、何でおまえは暢気にマジックなんてしているんだよ。俺の気持ちも考えろ！」
確かに、ダン視点で考えたらふざけるなと言いたくなるな。
事情を知ってる人は誰もがロキの死亡を疑っただろうし、ダンなら尚更だ。
そんな中でノリノリでマジックショーなんてやってたら怒りもするよね！
口うるさい親父とうんざりしてる息子のやり取りに笑う。
どこからどこまでがダンでどこからどこまでがマーカスなんだろう？って思ってたけど、もうひっくるめて親父でよさそう。
ダンだって当時から生きているならお爺さんどころじゃない歳だものな。それも不老なだけのただの人間として国々を渡り歩いてきたなら、海の中に一人で引きこもってたロキよりはるかに人生経験豊富だろう。
え！？ エリアス生きてたの！？
このオールスター状態でも出てこないからもうとっくに泡になってると思ってたよ！
終わった後「そういえばしかたないことですがエリアスは出てきませんでしたね」とか書く気まんまんだったのに！（酷い）
いや、海が青くなる前に、今のロキならリディアのためにエリアスの代償取り消しそうだな？とは思ったんだが、時期が時期だけに無理かと思ってた。無理だったらもう一生言わないでいるしかなかっただろうし、ロキのためにもよかったよかった！
エリアスは自分が消えるのを知ることでリディアが傷つかないように逃げてたのか。
代償がなくなったと聞いた途端手のひら返すエリアスも大概だなｗ ぶれてなくて何より。
ロキの内面をある程度理解した後だと、一番やばいのってエリアスなんじゃ……と思えてならない。Badも大概だったしな！
それでも笑顔で次の約束ができてよかった。消えなくてよかったよエリアス！
あれ、まだお父様には報告に行ってなかったんだ。
最初の人魚の王の演説シーンはラウラあたりからの伝聞だったのかな？
お父様へのロキの台詞が泣かせるなぁ。あのロキが！ あのロキがこんなことを！ リディアと一緒に感動した！
Happy EndのCGはどれも安定して美しい。まさか一家全員の集合絵が見られるとは！
普段構図的に隠れがちな人魚の尾もしっかり出てて嬉しい。
ロキと結ばれて、人魚は助かり、海は青くなり、エリアスは救われ、お父様とは和解し、リディアは海と陸を自由に行き来できる。
単にロキが死なずに済むだけかと思ってたら、まさに絵に描いたようなハッピーエンドで、看板に偽り無しでした。
愛の言葉も戻ってきたしね！ 王子好きとしては微妙に悔しいが、これを受け取れるのはロキだけの特権でいいかなと思う。
チクショウ幸せになりやがれ！！
「マーメイド・ゴシック」フルコンプ！
どれくらいかかるかと思ってたら、自分にしてはかなり早いスピードでクリアしてしまった。
途中休憩挟まず一気に駆け抜けたのは逢魔時以来です。面白かった！！
ロキのHappy Endはそのあまりのハッピーさにちょっと笑ってしまったけど、それも含めてよかったな。
全キャラBest見た後のご褒美的なHappyとは別に、ロキ自身に用意されたBestの内容があれ、というのがミソだと思う。
自分の中のQuinRose作品のイメージだと、あのBest Endが真相Endとしてラスト周回に用意されててもおかしくなかったので（実際そんな感じの作品もあった）、全てが都合よく丸く収まるHappy Endがその位置に当てられていたのが意外でした。
そんなもの真っ先に否定して、もっと現実的な結末や真相を突きつけてくるのがこのメーカーの作風だと思ってた。
それでも、あのEndの名前が「Best」であること、「Best」でしかロキのエピソードを最後まで追えないこと、「Happy」がそれこそ徹底して「ご都合主義」的に描かれていること、「Best」がラストでホワイトアウトしエンディングテーマA、「Happy」がラストでブラックアウトしエンディングテーマBであること等を考えていくと、なるほどQuinRoseだな、と納得してしまう。いつもどこかしらシビアなんだよ！
起きたらいきなり海が青くなってた時は「いいのかそれで！？」とツッコんだが、だからこそ「Best」でも「True」でもなく「Happy」だったんだろうな。CGもずば抜けて美麗だったし、後味よく終われて本当によかった。
ここまで遊んだプレイヤーへの優しさを見せてもらえた気分です。ありがとうQuinRose！
個人的には、ロキのEndとしてベストなのはやはり「Best」だと思っています。
恋愛の結末としては悲しいが、物語としてはあれが一番腑に落ちる。
ロキルート自体、恋愛要素はあまり濃くなく、いつの間にかリディアがロキを好きになってたな？って感じだったからなぁ。
特にバジルが出てきてからは、彼を相棒にこの物語の背景を探り、「ロキ」という魔法使いの真実に行き着く……という内容に終始していた（ように見えた）ので、リディアの愛によってロキが救われる結末を正道とするには今一つパンチが足りませんでした。
一人の人間の過去を紐解き、それに共感するのと、その人間を愛するのとはまた別問題だと思う。
絡みが多いだけで、ロキの言動自体は他ルートと大差なかったような気がするし、リディアにしても元々ロキが好きだったわけでもないのに、なんで今回に限ってロキ？という疑問が最後まで拭いきれず……。
恋愛においてはその「絡みが多い」って部分が重要なのだろうが、たったそれだけで序盤からエリアスと明暗が分かれてしまうのは、正直、夢がない！って思うんだよ乙女的には！ ボタン一つでルート決定するのはシステムだけでいい！
だいたい絡みの多さで言ったら一緒に宿屋で仕事してるエリアスに軍配があがるはずじゃないか！
冒頭のロキの悪戯イベントにしたって、あれがエリアスルートだったらリディアはもっと怒ってたんじゃないか？
それまでのリディアの印象からすると、あそこで笑いながら許してしまうのに違和感があった。
これがあったからリディアがロキを好きになった、と言えるだけのきっかけが序盤にほしかったです。
ロキついても、彼がこれまでどのように生きてきて今のロキになったのかってことは分かっても、リディアとの出会いや関わりは不明で回想シーンすらなかったので、リディアがロキを好きになる理由もよくわからない、ロキがリディアを好きな理由もよくわからない、で置いて行かれてしまった。エリアスは分かったんだけどな。
だいたいそんなに好きなら幽閉されてる十年の間になんとかしてやれよ！
唯一出してやろうと手段選ばず頑張ってたのが王子って、そりゃお前その時点でバジルにはどう逆立ちしても勝てねーよ！
各種Badでもリディアの心身の自由を奪ってただの愛玩物にしてしまうし、ロキの愛情はどうも独りよがりで信用ならない。
本当にお前リディアのこと好きなの？ お前が好きなのは自分を愛し認めてくれる誰かであって、それはリディアじゃなくてもいいんじゃないの？ むしろお前に今一番必要なのはダンじゃないの？ って思ったのは一度や二度ではない。すまんロキ。
しかし、そうは言っても二人がお互いを好きで、最後の最後に結ばれたのは事実なので、それを救いとして消えていくロキのBest Endはとても綺麗で心に沁みました。
やっと向き合って、普通ならこれから将来に向けて絆を育てていくところだろうに、あまりにも切ない。
海は元通り青くなり、リディアは人魚に戻り、愛の言葉も戻ってきた（たぶんタイミング的にエリアスも助かった）のに、ロキだけがいない。ロキだけはいないけど、他は全てうまくいっている。ラストのバジルとの会話含めて、感傷が後を引くいいEndでした。
現実的に考えれば、これとGoodの二択が選べる限界じゃないかな。
けれどこれは御伽話の世界なのだから、愛によって全てが救われるハッピーエンドがあってもいい。
魔法使いの精神状態が原因で色が変わったなら、その精神状態が好転することで解消されるのは妥当だし、納得できました。
肝心の精神状態の好転があまりにあっさりで、他のEndなんだったんだって感じもしなくはないがｗ
まあそこはハッピーエンド補正だよね。Goodのその後にも希望が持てたしよかった！
子供っぽくひねくれた部分を自分なりになんとか改善しようとしてるロキが可愛かったです。
Happyに限らず、End付近のロキは確かにリディアを愛しているな、と実感できる。
それはロキルートでリディアがロキを好きになったからこそなのだろうけど、自分を好いてくれている人に寂しそうな顔をさせたくない、と思うのは立派な愛なんじゃないかな。あそこは本当にロキの成長が感じられて感動した。
あれでロキの心の問題がリディアに一任されてたら不安になってたところだが、今はダンもいるし、ロキ自身も頑張ろうとしているので、先行き明るそうで安心しました。ダンに反抗期してるロキはリディア唯一主義のエリアスよりよっぽど健全に見えたｗ
リディアもロキと一緒に自由に海と陸を行き来できるようになって、幸せそうでよかったです。
物語としてベストだと思うのは前述の通り「Best」だけど、彼らのために一つEndを選ぶなら、やっぱり「Happy」かな。
「Good」から少しずつHappyを目指して前進するというのもアリだけどね！
やー、面白かったなマーメイド・ゴシック！
バジルと牡丹が好きすぎるのでFDを下さい！ FDを！！
でも、最初から最後まで綺麗に纏まった作品なのでFDないかもな……とも思う。
マーメイド・ゴシック自体がPSPからPSVitaへの移行期に出たゲームだし、FDだけVitaで発売というのも可能性が薄そうな……。
っていうか移行遅いぞQuinRose！ PSP生産終了してからどれだけ経つと思ってるんだ！
これまでも出てるタイトルと出てないタイトルあるので、出たら儲けものくらいに構えておいた方がいいかも。
それにしてもバジルよかった。王族としても一人の人間としても尊敬できる理想の王子様でした。
見た目冷たそうなのにめっちゃ優しくて、周回するごとに愛が増す一方だった。見た目も美しくて言うことなし！
牡丹はとにかくリディアに対する態度が可愛かったな。他ルートと本人ルートのギャップがすごかった。
同じ美人でもバジルとは対照的な色彩で、不安定なところがあるのもまた魅力的でした。
その他のキャラについても語りたいので、後で簡単に総合雑感を纏めてお終いにします。
ここまでお付き合いありがとうございました！