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ひぐらしのなく頃に祭 鬼隠し編

鬼隠し編読了!!

なんだかんだで無事鬼隠し編に進むことが出来ました。
後半一気に読んじゃったよ! なんですかデジャヴですかこれは。
いや確か原作は始めっから一気読みだったと思いますが、ひええー。今何時!?
クリア直後の散文で宜しければ、感想は続きからどうぞ。
ひぐらしやると素で圭一状態になってしまうので、テンション高い文章が嫌な方はお気を付け下さいませ(笑)

「ひぐらしのく頃に解・祭囃し編」まで読み終わってない方の閲覧はお勧めしません。



とりあえず一言叫ぶとしたら、

前原圭一の馬鹿やろぉおおぉおおおおおお!!

という一言に尽きる気がしますが如何でしょうか。(如何も何も)

鬼隠し編の初読は原作体験版なので、一番思い入れ深いっちゃ深いんですよね。
読んでいる間、それまで楽しかった日常が息詰まる非日常に切り替わる恐怖と苦悩に、圭一同様ぎゅうっと首を絞められ続けている感覚を味わっていたのはなんとなく覚えています。
そういえば、このブログでも体験版の感想アップしてたっけ(笑)
全ての出発点という意味に於いて、鬼隠し編の恐怖とやりきれなさは凄烈に過ぎました。
今回も、読んでいるだけでその時の感覚がまざまざと蘇ってきて息が苦しかったです。
なまじほぼ原作に忠実な構成なので(欠けている描写も余りなかった気がする)、アニメや漫画よりもずっと思い起こさせるというか。さすがに解をやる以前のような得体知れ無さとか、全てが信じられないような感覚といった、言うなれば「圭一への同調」はもう得られませんでしたが、その分だけやりきれなさが増したようにも感じます。

前原圭一の馬鹿やろぉおおぉおおおおおお!!(二回目)

いやもうこれは、後々圭一自身が自分でしっかり突っ込んでくれるのでトータルではかなり救われるのですが、同時に鬼隠し編単体でのやりきれなさも増すという……
罪滅し編に至るまでは鬼隠し編も何度か読み直していたのですが(三回くらいは通しで読んだかな?)、罪滅し編を読んでからは余りのもどかしさに各シーンごとの再読で精一杯になりました。
いやー今回頑張ったよ自分。偉いよ自分。
なんたって、原作とそう変わらないテキストを声付きで丹念に読み進めていくわけですからね!

余りのやりきれなさともどかしさに悶絶しそうになりました。

この気持ち、ひぐらし読了済の人なら解るはず……!

そして同時に、いかに原作が巧みに文章を操っていたかも実感しました。
地の文から台詞から何から、全てがプレイヤーの目を隠し、或いは開かせるように作用してるんですね。圭一が始めに猜疑心を抱くところでは、「いや、そんなことあるわけがない」と圭一自身に思わせ、口に出させる事でプレイヤーを安心させながら、徐々にその反論を弱め、甘いものと認識させていく。
「監督」という単語も、祟殺し編以降になれば全く恐怖性のないものとして認知されるようになるのに、この時点では酷く意味のあるもののような書かれ方をしている。でもそれは圭一の一人称だからそうなるわけであって、客観的に見れば特別不自然な使われ方ではない。
途中からがらりとカラーが変わるのに、鬼隠し編自体一つの作品として認識できるのも、そういった情報の出し方や展開のさせ方がうまくプレイヤーを誘導し、主人公・圭一に共感させるよう最初から仕組まれているからじゃないかなーと思ったり。

その意味では、このコンシュ-マ版はちょっと弱かったです。
恐らくは盥回し編において詩音を登場させる必要があったが為に、エンジェルモートでの邂逅が(正体の明示のあるなしにせよ)中編に挿入されていたのでしょうが、それが返って話の整合性を乱しちゃったかなぁと。鬼隠し編において、魅音が圭一と大石の会話を知っていたのも、話していた場所がエンジェルモートだったからこそじゃありませんでしたっけ?
自分はそう認識していたので、エンジェルモートじゃないとの記述にあれぇっと思ったな。
他にも、原作綿流し編の展開を踏襲したおもちゃ屋イベントがある事で、鬼隠し編内においての記述にちょっと矛盾が生じたり。鬼隠し編自体は原作に忠実なのですが、忠実に過ぎて綿流し編展開とそりが合ってないなーと感じました。
監督の出現については、彼が監督だとは明示されてないので問題なかったと思いますが、そこだけはかなり気になりました。話が剥離しちゃってるのは初読の人でもなんとなく分かるんじゃないかな。そういうのって、感じさせちゃいけない部分だと思うのだけど……いや、巷には多いですけどね、そういう作品(笑)
でも原作ひぐらしがそこら辺に気を払っている分、(あくまでも自分にとってですが)悪目立ちしちゃった感はあります。他にも文章のウェイトや効果音の挿入タイミングとかね。この辺は声が入ったことや、自動的にウェイト制御されるのを嫌う人も多いだろう事を考えればまぁ予想の範囲かなって感じですが、臨場感はちょっと削がれてしまうかな。

反面、コンシューマならではの要素もあって楽しめた部分も多かったです。
まず声。やっぱり声(笑)
相変わらずレナのキレが凄いです。ドラマCD程ではなかったけど、笑い声怖かったー。
圭一のテンパり具合も愛しい。部活メンバーは皆声優が変わってないので、ドラマCD、アニメ、デイブレイクと親しんだ身としては違和感もなく純粋に楽しんで聞けました。
つーかやっぱ圭一は声入ってないと嫌だよ!!
既にイメージが確立していたので前半部分も脳内再生で乗り切りましたが、綿流し祭を経て入った瞬間ものすごく安心しました。それまでとのギャップで暫くは落ち着きませんでしたが、鬼隠し編読了した今となってはやっぱり無い方を凄く不自然に感じる。
感情移入の問題とか色々あるからなんだろうけど、前半にも入ってて欲しかったなぁー。
CGの方は、まぁ別に嘘だ!のところとかは入って無くても良かったかなーと思いましたが(ていうか、あのシーンは過剰に演出すればする程恐怖が薄れる気がする)、電話のCGは良かったですー。圭一が可愛かった!(笑) 盗み聞いてるレナも怖かったです。こういう演出は大歓迎だ!
立ち絵は、やっぱちょっとアクが弱いかな……キャラクターの性格を表すといった意味では原作が一番だと思います。上手い下手でいうと上手い絵なのですが、ちょっと淡泊かな。CGでは文句なしなのですが、立ち絵はどうしても原作と比べてしまうので。
背景画像は細かかったですねー。おはぎのぶつけ跡とか、射的露店のくまさんとか、細かく変化があるのが嬉しかった。枚数もかなり多いですよね? それでいて原作に忠実なので、見てて面白かったです。雰囲気的には写真の方が好きなのだけど(笑)

やっぱり、なんだかんだで原作に親しんでいる以上、純粋に「ひぐらしのく頃に祭」単体を評価するのは不可能だと思うんですよね。
スキップ機能や再開機能が充実しているし、データセーブ・ロード時間もめっちゃ早い(一瞬!?)ので遊び心地は最高だと思います。
テキストも原作をかなり忠実になぞってくれているので、原作既読故の細かい違和感にさえ目を瞑れば文句なしじゃないかな。
ぶっちゃけた話、アニメであれだけ端折られたので、幾割かのエピソードカットは覚悟してました。そしたらほぼカットなしだったので逆にビックリ。喜びと同時に、スタッフは大変だったろうな~と思いました(笑) 他の編もこんな調子なら、祭全体ではいったいどれだけの文章量になっているのだろう……誇張なしに恐ろしい。
まだ鬼隠し編だけなので、オリジナル編その他を経験した後どのような評価になるかは解りませんが、今のところは今後のモチベーションもばっちりです。

とりあえず、次は第壱章と謳われている盥回し編にいってみようかな。
いくら好きでも、もう三度以上読み返している鬼隠し編ではところどころダレたので、ここらで一発オリジナル編いっとくのも悪くない。詩音(好きキャラ三位)が出てくるっぽいのも気になります。
そういえば、鬼隠し編ってどんなプレイしていても初回から行けたのでしょうか?
鬼隠し編は最も事前情報が少ない状態(例:監督を知らない、詩音を知らない、殺人事件を知らない)だと思うので、前半のプレイの仕方によっては余計の情報を知ってしまったりって展開も有り得そうな気が。そこらへんはフラグで調整しているのかな?
前半はほぼ原作通りの選択肢を選んできたので、そうでなかった場合はどうなのだろう。
盥回し編は鬼隠し編と同じ場所から分岐しているのでそこからロードして読み進めようと思っていますが、それが終わったら心の向くままに選択してみようかな。


……最後に、圭一ファンとして鬼隠し編の展開をフォローするなら、魅音とレナの情報開示・非開示のタイミングの悪さは相当だったと思います(笑)
あと梨花ちゃんは諦めムード全開ですね。まぁあの状態なら下手に手を出してもレナ同様殴り殺されちゃってたかも知れませんが、詩音相手よりはまだ手の施しようがあった気がするんだけどなぁ。
盥回し編ではどのように立ち回るのだろう。気になるー。

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