旧こととて - ゲームメモ

～シャーク達成ED～
このEDの何がいいって、メイズが出てくるってことだよね！
もちろん未達成EDでもメイズは元気にしているのでしょうが、こうして画面に出てくるとまた感慨も違います。アイリーンとシャークの間で楽しそうにしている姿が見られるだけで報われるというものだ。
二人の服装もいいな。なんというか、既に夫婦感が漂っている。
他のEDでもそうでしたが、ED後のプリンセスと相手役の服装ってあからさまでない程度に揃いになってて好きです。
というか、二人が夫婦みたいなのは、メイズの将来についての言い争いをしてるからだと思うんだよなあ（笑）
メイズの言う通り、どっからどう見ても母と父です。
「僕、兄さんも姉さんもいなくなって一人っ子になっちゃったから、兄弟がほしいです」
メイズ自身ギルカタールの人間だし、文官にしても商人にしても飄々とやっていきそうだ。
計算の話題なんかは、今でもああいう感じですよね。売り上げとか。たぶん。

シャークの自室に移動。
「そうだな…。姫さん一人じゃ、無理がある。あんただけでやってちゃ、どうにもならなくなる可能性だって高い。だが、今現在、どうにかなっちまってるよな？」
これは他のEDにも当てはまるのかな？ だとすると、他キャラの場合にも国王と王妃は同じ結論で旅立ったのだろうか。……。それがタイロンとカーティスでも？
それともアイリーンの士気の問題なんだろうか。でもなぁー。タイロンならまだ納得できなくもないですが（人望あるし）、カーティスの場合政治に口出しはしないだろうし、むしろ全力で恐怖政治を勧める有様で……　って、ああ、そうか！ カーティスが後ろにいれば誰もプリンセスには逆らえないもんな！！ おお、恐ろしい話だ……
分かっていてなおアイリーンに協力しようとするシャークが潔いです。
商人としてのプライドや利用されることへの反感は人一倍強いだろうに、それをねじ伏せてまで味方してくれるっていうのは凄いことだと思う。それを押しつけがましく言わずにこなすところもまた大人だ。それでいてちゃんと利害を見ているところもやっぱり大人だ（笑）
どちらのEDでも家族として見てくれてるってのもいいですね。けじめがついてる。
「私が、たかだか商人風情を利用するために自分を差し出すと思うの？」
「商人風情、か。高貴な身分じゃねえが…、……商人を軽視するなよ」
（男前ではないかもしれないが、いい目をしてくれる。気の強い男は好みだ）
「あんたこそ、私を軽く見ないで。私は、私の好きな人としか一緒にいないわ。仕事のときならともかく、プライベートで一緒にいる相手は選ぶ。ましてや、利用するしないで結婚を決めるわけないでしょう？ 私は、これでもプリンセスよ」
シャークルートで一番好きなやり取りは文句なしにここだ。
うまく言えないのですが、いいなぁー。かっこいい！
もちろん幸せオーラ一杯なだけじゃなくて、オチがつくのもまたいいのですが（笑）
「なに言ってるんだ！ 俺は家族のために働くぜ！ あちこちから巻き上げまくってやる！」
これ以上シャークが稼いだら、現金で家が建ちますね。もう間違いなく。
アイリーンにしてみれば些細ではないのでしょうが、見ている側からすると微笑ましい不安……とは言えないか。金ぴかの家は誰でも嫌だもんなぁ（笑） そうしたらアイリーンとメイズで止めるしかない。
そういえば、シャークの場合はシモンの警告ってなかったな。一番アイリーンの理想に近いってことなんでしょうか。家族を大事にするという『普通』っぽい面が強調されていましたし、幸せな家庭が築けそうだものな。

ここで14日目のデータをロード。
王宮から客室に移動し、シャークの好感度を占って貰ったところ、75でした。
今度もそれなりに抑えていかないとな。たぶん、最終的に95以上100未満くらいにすればいいのだと思う。90以上でも大丈夫なのかな。シャークの追加EDは商人EDのようなので、お金稼ぎは存分に行っていきます。

とりあえずの目標は回想モードを100％にすることなので、その為に必要なロベルトの好感度も若干上げておくことに。朝の誘いの時のCGはいまいちピンと来ませんでしたが（あそこは立ち絵の方が笑えたかも）、夜遊びの誘いの時のCGは格好良かった。ロベルトはこういう見下ろし角度が似合うと思います。胡散臭さも３割り増しになってますが（笑）　悪人としても様になってる。
好感度が高いときには可愛く見えても、根本的には油断ならないキャラだよな。

ロベルトを同伴して酒場に向かうと早速イベント発生。
は、早いな！ そういえば今までにも「ん？」と思うことがあった。もしかしてPS2版ってPC版より好感度の上がり方が大きく設定されてるのか？ 毎戦闘ごとの上がりという程でもなさそうだから、同行の誘いで上がってるとか……？？
そういえば、これも追加イベントの一つみたいですね。
酒場のテーブルで陰鬱な顔をしているシャークと、見るからにうきうきとしたロベルト。
ロベルトは何か良いことがあったらしく、シャークにイカサマのテクを教えようとしたり、それを断られると今度は不機嫌に冷たくなったりと好き勝手。
声の感じ（というよりは喋り方かな？）がちょっと違うのは、一年半ぶりの収録だったからでしょうか。その間にも沢山お仕事あっただろうし、音楽関係もやってらっしゃるみたいだし、大変ですよね。PS2版のタイトル曲のボーカルさんがロベルトの声優さんだと知った時はびっくりしたよ！ボーカルCDを見て知ったのですが、うまい分気付かなかった！
シャークの方は違和感なかったですが、それも凄いです。
「……いいけどな。謙虚な商人さんだぜ。珍しく、サービスしてやる気になったのに」
「…おまえのサービスなんて危なっかしいものに乗ったら、それこそギャンブルだろ。危ない橋は渡らないんだ、商人ってのは。後で気が変わって、背後を狙われちゃたまったもんじゃない。…情報ってのは水物だからな。流れを止めるためには口を塞ぐしかない」
「……たしかに堅実だわ、あんた。よく、俺をご存知で」
一方、シナリオの方は完全に違和感なし。さすがだ。
職種が違うとは言え、彼らがのし上がる過程で互いに食い合わなかった理由がなんとなく分かる気がする。ロベルトは確かに胡散臭いし陰惨だけど、誰彼構わずケンカ売るタイプじゃないし（買いはしそうだ、物凄く）、シャークは本人の言うとおり堅実だもんな。常に利害を考えて動く。シャークと対照的な性格のキャラはカーティスだと思っていたのですが、こうしてみるとロベルトも微妙にそれっぽいかも。
「あんたは恩人だ。いい仕事をしてくれた。俺にできることなら、何だってしてやるぜ。……たまに気が変わることもあるけど」
ロベルトの場合はそれが怖いんだよ！！
なんというか、ハートの国のアリスだったら帽子屋ファミリーを全員足して人数で割ったような人ですよね。底が知れなくて、その上どっかぶっ壊れてて、でもこれと決めた人にはべったり。怖い怖い。ちなみにカーティスだったらエースとビバルディ、それとユリウスあたりじゃないかな。ペーターは口調くらいしか共通点が思いつかないぜ。後のキャラはそう壊れてないし、強いて言うならシャークとゴーランドさんが似てるくらいか？ ミハエルは……うーん、どーとも言えない。
ロベルトが調達を頼んだ本は例の趣味に関係するもののようで。
普通に男っぽくて常識人のシャークとしては理解不能だろうな……。
「身内にばれたら自決したくなるような恥ずかしい仕事だけはごめんなんだっ」
（びしりと言い切るシャークは格好よかった。が。よく考えると、言ってることが矛盾している）
この後も畳みかけるようにびしびしと断りを入れるシャークですが、それを聞いて読んでみたいと薄笑うアイリーンも相当えげつないです。でもアイリーンって基本こうだよね（笑）
「こんなに、夢のつまった本なのに…」
「……。その本に詰まってるのは、夢じゃなくて妄想だと思うが…。ともかく、請けねえったら請けねえ…っ！！」
シャーク、哀れだ（合掌）

続いて気絶イベントを拝むべく洞窟へ出発。
1度目は呆れられただけでしたが、2度目はそれなりに心配してくれました。
まあわざとだけどな！（予防線を張らずにはいられない人）
アイリーンが目を覚ますと、ちょうどシャークに引きずられているところでした。
このCGの背景にいる女の人（だよね？）の衣装がいいな。盗賊っぽいし、きれいな足……いや、えーと。アラロスのCGってモブが描かれていることが多いので、それを見るのも楽しみの一つです。酒場のCGとか街中とか、人が居ないとおかしい場所のCGにきちんと人が描かれているところが地味に好印象だったり。
アイリーンを引きずってはいますが、シャークもそれなりに好意を寄せてくれてはいるようです。
医者らしく手を大事しているのが印象的でした。やっぱりそうだよね。

手っ取り早く金額達成するために宝物庫に侵入。
宝箱を倒しまくって手に入れた宝石を売却すると、22日の時点で1000万越え出来ました。
後はシャークの好感度を調節してEDを見るだけだ！
一旦シャークを誘って砂漠に繰り出し、数度戦闘して帰還。王のお守りってこういうことでもないと使わないよな。念のためミハエルに確認したところ、好感度は96でした。
そういえば不思議だったのは、一度外に出た後王のお守りを使って王都に戻り、そのまま宝物庫に挑むと同行者が一緒に戦闘してくれたこと。これってそういう風になってるのかな？ てっきり一人じゃないと駄目なのかと思ってました。これだったら宝物庫にいるらしい隠しボスも楽に倒せそうかな。


～シャーク追加ED～

いつも通りのエピローグを経て、商人ED。
薄々分かってたけど、やっぱりシャークは商人かー。確かに同業者だし、興味深いですよね。実はPC版の時から気になってもいた。取引ってないのかな、とか、妨害とかどうなのかな、とか（笑）
「普通…」（なれた…のかなあ？？？）
「…なれてねえだろ。普通に考えりゃ、普通じゃねえことくらい分かる」
この男初っ端からいきなり否定しやがったぁああ！！
はっいかん、相手はシャークだシャーク。何か思うところがあっての発言に違いない。（どこまでもシャーク贔屓）
「俺と渡り合えちまうんだから、あんたは立派な商人だぜ、姫さん。ギルカタールの、な」
なるほど、そういうことね。しかしタイロンとは偉い違いだな（笑）
「先輩ってば、なかなか私の名前を覚えてくれないー…。後輩いじめだわー…」
「あんたこそ、その呼び方はよせよ…。姫さんに先輩なんて呼ばれたら、くすぐってえ」
この会話を見る限り、客やルートの取り合いはしていないようです。提携してる感じかな？
シャークを先輩と呼ぶアイリーンが新鮮だ。こういう関係も結構いいかも。
「…シャークとの付き合いを絶てば、普通になれるのかしら」
アイリーンの何気ない一言に全力で動揺するシャークが微笑ましい。
しかし、こうして普通に商人してるアイリーンが見られて良かったです。タイロンの時もそれなりに商人って感じはしてたけど、今回はシャーク相手だもんな。ここまで苦労したんだろうなー。
「シャークといたら、いつまでも普通の恋人が見つけられないわ」
「なんだよ、それ…。フリーなのを、俺のせいにすんなよ」
PC版と比べると、こういう会話ももどかしくて楽しい。
アイリーンの語るシャーク評も面白いです。意図的に勘違いさせているのも好意の表れなんだろうな。
妙な輩が近寄らないように目を光らせて牽制しているシャークというのもなかなか意外だ。
期間中のイベントはメイズを中心に据えた、どちらかというと家族よりの展開。その延長上で達成EDではもう既に夫婦っぽくなってましたし、未達成EDは未達成EDでラブ最高潮な甘い生活。なので、こうして恋人未満の状態で駆け引きしている姿は本当に新鮮です。
「姫さん…？」
「その呼び方はよしてってば。……名前で呼んでよ。アイリーンって…」
えーと、なんていうか、ごちそうさまでした……？？？
シメ（オチ？）の文章も素晴らしかったです。ラブコメというか……
ぶっちゃけ達成EDより甘かった気がするのは私だけか！？ （笑）
いや、見れて満足でした。面白かった！ ありがとうアラロス！ 移植してくれてありがとう！ 万歳！！
ちょっとテンションがおかしくなるくらい面白かったんですよ本当にっ！！

スタッフロール終了後、CGモードと回想モードを確認。
達成度はそれぞれ99%、100%でした。
……む。回想モードが全て埋まったのはいいのですが、CGモードの残り1%（1枚）が気になる。ルート外で埋まるのかなぁ？
いやあ、それにしても追加EDよかった！ 萌え滾った！
ああいった恋人未満友情以上の関係いいな！ こと恋愛ものにおいてはくっついた後よりくっつく前のすったもんだの方が面白いとはよく言ったものですが、両方味わえるとはなんという贅沢。
そして相変わらずプリンセスが押せ押せで素晴らしかった。この二人は力関係が安定してるな！
アラロスの攻略対象の中でもシャークは大人な常識人で、一番「普通」に近いので、他キャラとは別格に好きです。
って何回言ったかな！ とにかく一番贔屓してると思う。
もともとアラロスは後に不安を残さないED作りに長けたゲームですが、中でも安心感が段違いでいいよね！