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マーメイドプリズム プレイ前絵本感想

プレイ前と後で限定版の絵本の印象も大分変わる、みたいな事がコラムに書かれていた気がするので、さっそくゲーム開始前に読んでみました。朗読CDもかけてみた。
長くはないですが、内容的にネタバレかもなので感想は以下。



……うーん。
絵本を読む限り、大元の人魚姫とは大分流れが違うんですね。
泡となって消えるのは一緒だけど、これ自体は人魚姫の自己満足である印象がかなり強いので、それで彼女が満足なら結末としてはこのまんまでもありなんじゃないかと思うんですが。
命を失う道を選んだのは彼女自身なんだし、大元と違って完全な悲恋とも悲劇とも言えないような。
王子に至ってはなんの非もないし、逆にそれで思慕を抱くようになったんじゃむしろ可哀相……っていうか、人魚姫も17歳になるまで待ってからにすれば良かったのになぁ。恋に死ぬ覚悟なら逆に婚約も何もかも蹴って、晴れて陸へ上がれるようになってから死にもの狂いで助けた男を捜せばいいじゃん!と突っ込んではいけないのか?
大元の「人魚姫」は周囲の悪意と王子の無知?によって追い込まれたが故、彼女の最後の選択が儚くも美しかったのに、これだとイマイチ同情できません。結局何がしたかったの!って感じで……あれえ?
と言っても、人魚姫の選択自体はそれほど抵抗ないです。ただ会いたくて、っていうのはおとぎ話でも定番だし、理解できなくもない。最後切ない思いというか、自分が下した結論を後悔するのもまぁ好きな人に会って話をしてしまった以上むべなるかなというか。
首を傾げるのはやっぱ悲恋の一言かなぁ。幸せな終わり方とは言えないけど、イマイチ悲恋とは呼べない気がします。
つーか王子が可哀相だよ王子が! 人魚姫より王子の方をなんとかしてやれ!(笑)

あとはお話の構成かな。朗読CDは違和感なかったですが、絵本として読んでいくといきなり知りもしない王子同士の会話シーンになって「???」と思うかも。絵本は絵本ですが、良くも悪くも関連商品って感じですね。もうちょっと絵本としての体裁に徹して貰えてたら個人的には高評価だったかな(笑)
もちろんこういった構成にする事で伏線も多くちりばめられますし、プレイ後に読み返したらまた新たな発見が沢山あるのかも知れません。今の時点では今一飲み込めない部分も多いので。
個人的には魔術師が怪しいと思うんですよね……。いくらせがまれたからって普通命落とすようなもん渡さないでしょう。宮廷魔術師だよ宮廷魔術師! 王族に仕えるっていうあれですよ。ないと思うなぁ。

イラストは全編に渡って綺麗でした。中でも人魚姫のイラストがお気に入り。
淡い感じが絵本という体裁にも合ってる気がします。最後の対比も面白かった。

全体的に、人魚姫の絵本というよりはゲームの雰囲気&キャラクター紹介といった向きが強かったです。
っていうか主人公は絶対人魚姫じゃなくて黒の王子だよ(笑)
主人公のパーソナリティに重点を置く私には釈然としない部分も残りましたが、王子達を主体として読めばそう悪くもないのかな。
朗読は……絵本なら大丈夫かと思ったけど、王子の会話シーンになった瞬間こっ恥ずかしくなってボリューム下げました。
無ー理ー!! 語りなら最初から最後まで語りで徹してえええ!
メグルの「二度と離したくないと~」辺りはもう……もう…… 鬼門……。


何はともあれ、ゲームの記念としてとっておくには、絵本というのは丁度良いかも知れません。
ポスターとかは貰ったって使わないし、文具なんかも推して知るべし(笑)
こういった冊子特典がもっと増えるといいな。

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