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ひぐらしのなく頃に・目明し編アニメについて

アニメ目明し編のあまりのはしょりっぷりに ほげぁ となったため思わず原作読み返し。
エピローグのみにも拘わらず朝からボロ泣きしました。
そして気が付いたら罪滅しと皆殺しの名シーンも読み返して泣いてました。アレ?

オリジナルサウンドトラックが届いたので、完結したにも拘わらず頭の中は「ひぐらしのく頃に解」でいっぱいです。「You」のアレンジはどれも好き! 「そらのむこう」もいい曲ですね~。アップテンポな曲は解後半を思い出してアツいです。「Birth and Death」や「Gray」も外せない。それを言うなら「祝祭」も……(以下延々)
コンシューマー版は原作音楽は使われないみたいですが、圭一も格好いいしレナも詩音も可愛いし(好きキャラTOP3)、何より竜騎士07氏監修のオリジナル3編が追加されるらしいのでそこに期待。最終話は祭囃し編でなく澪尽し編ですか…! ミオツクシって言葉には昔から縁が深いのでビックリです。

以下、容赦なくネタバレしてますので、目明し編まで終えていない方の閲覧はお勧めしません。
あと自分にはそれほど原作信者という自覚はなく、アニメの方も原作と比べてどうこうという見方はなるべくならしたくないのですが(アニメならではの楽しみもありますしね)、情報欠けという点に於いては原作を引き合いに出さねばどうしようもなく、その過程で原作比較になってしまう……という矛盾に陥っています。
結果として原作比較の上でのアニメ不満点語りになってしまっているので、そういうのがお嫌いな方もご遠慮頂ければ幸いです。



アニメはやっぱり、尺が足りないの一言に尽きるよなぁと思います。
あの短い尺の中できちんきちんと見せ場を作ってるのはそれだけでスゴイと思うし、相当の苦労があっただろうなーとも思うんだけど、ストーリーの辻妻などを考えると首が傾くわけで。

正直「え゛ぇええええええ!?」と思った展開も無くはなかったし、「オイオイちょっと待てよそこ削るのかよいいのかよ!?」と思う箇所もあったし、「そこ強調しすぎ! しすぎ!と思うことも多かったし…… ……アレ? 総合的にはそこまで不満たらたらってわけじゃないはずなんだけど、なんか不満点しか出てこないな……

いや! アニメならではのコミカルシーンの演出とか、ドッキリ演出の強化とか、そもそもあんな長い原作をあの短さに纏め上げただけでも尊敬に値する部分も確かにあります。アニメって一話一話のクオリティ保ってないとすぐ切られちゃいますもんね。だから視聴率を保つために試行錯誤してるんだろうなぁと思います。

でもなぁ……うーんん、そもそも罪滅し編までしかやらないという時点で原作への入門編という向きが強いのは明らかなんだけど、それでももうちょっとやりようがなかったものかと……目明し編で「そうだったのか!」と思える描写が、詩音魅音の入れ替わり(昭和57年以降)くらいしか見られなかったし(原作はもうちょっと色々あった)、それだったらいっそ出題編だけやってくれれば……。
出題編だったら謎は謎で残しても問題ないですし、むしろ徹底的に謎を散りばめる事で惨劇シーン強化よりもっと興味を煽れたんじゃないかと。解答編でのカタルシスは出題編の謎の多さに比例しますし(細かい謎は一部原作でも放りっぱなしですが、まぁそれも推察は可能な範囲だと思う)、その謎それぞれのクオリティ(=経緯)がしっかりしていればいるほど解答編も引き立つ。解答まで含む事を考えると、それがイマイチアニメには感じられないんだよなー。
反面原作は(って言い方も嫌だけど)徹底的に「謎」に拘ってた印象があるから、どうしても比べちゃいます。先が見えないにも拘わらず、出題編の時点であれだけ解答を望まれていた(らしい)作品だから尚更。
そうすれば、また別枠で解答編が出来たりとかしたと思うんですよ。それでなくても、出題編の出来が良ければ自然に原作や漫画に手を出す人も増えただろうし。でも、今のアニメの祟殺し編とか見てもそこまで出来が良いようには見えないんだよなー。アニメ解答編の不発(じゃないのかなぁ?)は出題編の甘さが影響してるように思えます。
特に綿流し編の詩音の服装とか……いくら目明しと綿流しは細部が違うとは言え、あそこはいかんだろうあそこは! 救急隊が服脱がせたのか? いやいや、現場保守だろ普通! 目明し編見てから見直すと違和感ばりばり。その後の大石さんの独白も違和感ばりばり。ちょっと大石さん、その時点ではもう詩音の事真容疑者として追ってたはずだろー!? 何故「気の毒に」になるのか!? いやそれは彼なりの皮肉だったとしても、いくらなんでもあざとすぎる! 原作にないシーンだからこそ、そこは忠実にいかないと……結局同じ解答に落ち着いちゃったんだし……(オリジナル解答は求めてました)

あとは情緒面ですね。悟史との触れ合いとか、祭具殿の鍵の付け替え云々、そして魅音と詩音の幼少期入れ替わり、生まれてきてごめんなさい、選択肢の先の未来……上げればキリがないですが、そこら辺は尺の都合という事で。まぁ生まれてきてごめんなさいや真魅音の件なんかは結構痛かったんじゃないかと思うけど、表面だけなぞるなら必ずなければならないという部分でもないのは確かだし……しかしこれらが降り積もると山となる(なってる)可能性も(汗)
それでも祟殺しの圭一に比べれば御の字ですよハッハッハ。(根に持ってる)
確かに6話使っただけあって出題編よりは主人公の心情描かれてましたしね。
その分原作も長いので、結果的には同じくらいかも知れないが。

最後に、グロシーン連発は引く。
これは単なる好みだけど、アニメは余りにもグロシーンを全面に押し出してくるんで……心理描写中心の原作は乗り越えられても、ぎゃあああいや~ドシュドバッ!を動画で、しかもなんの注釈のなく見せつけられるのは堪えます。アニメは完全にそういった傾向になっちゃってるんで今更アレなんですけど、ここまでグロシーン頼りだと罪滅し後半以降保つのか?と思わないでも……。
だいたい相手は老人に子供だろう! ちったぁ加減しようよ! 天井背景に血が飛び散るくらいで丁度いいよ! そんなトコだけ原作並みのクオリティ(でも心理描写は大幅カット)にしなくてもいいんだよ、つーかアレは文章だからこその許容範囲じゃないのか!?
もちろん作品によっては「何故そこで緩和した!」みたいなのもなくはないけどさ……うーん。
なんかこう、心理描写の下地もなく、ただただ繰り返されるだけのグロシーンははっきり言ってつまらないんだよなあ。

殺人という重いテーマを扱う以上、それなりの配慮はして欲しいです。原作みたいに詩音の後悔を(失禁なんてインパクト描写に頼らず)(そもそもアレどっから出てきたんだ)痛切に描くとか。心理描写の重要性ってそこだよね。これじゃ原作のテーマの一つが「殺人の否定」だなんて言っても誰も信じません。断言してもいい。
アニメとして感心できる部分や面白い部分は、前述の通り確かにあるんだけど、倫理観という面から見ると原作より大幅に劣る。仮にも社会で活躍してるプロなんだから、そこら辺は最もしっかりして欲しかったです。

さてさて、次は罪滅し編!
原作では皆殺し編と並んで同点一位の面白さでした。(あ、この時点でなんか嫌な予感……)
原作通りであれば、これ以降ひぐらしの雰囲気がガラリと変わるターニングポイント的な編です。
鬼隠し編はアニメ出題編の中でも、個人的には一番面白かった作品ですし、罪滅し編はその影響で上手く転がるといいな。……あと5話でいけるのかという点に関しては不安が残りますが(汗) でもアニメ最終話という事で改変が加えられてる可能性もあるし。
変に原作をなぞって上滑りするよりは、アニメオリジナルの最終話に期待してます。

……あー、結局愚痴だらけになっちゃってるよ……。
脊椎反射的なアニメ不満を持ってるわけじゃないのですが、一度語り出すと止まりませんね。
気分を害されましたら申し訳ないです。

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