カヌチ~白き翼の章~ 中途雑感
- 2008/10/18 00:00
- カヌチ
いつの間に買ったんだというツッコミはさておいて、一周目クラトルート(非優勝)終了しました。
いやさ、ほら、一つの体に二つの心なんて言われると、ソウルクレイドル好きとしては気にせざるを得ないわけですよ。おかげで攻略対象の名前どころか人相すら覚えてない状態で特別限定版を(以下略)
絵・世界観・設定・雰囲気の全てが文句なしで好みです。特に絵! 服装も表情もド真ん中すぎる。
キャラもメイン・サブ問わず個性があっていい感じ。名前のあるキャラはほぼ必ず立ち絵つきなのも嬉しいところです。描き分けもしっかりされていて、皆それぞれに魅力的。
主人公はアキとカヤナの二人ということですが、今のところの話の中心はカヤナで、アキ側の事情はまだ始動前(もしくは助走)といった感じですね。逆だと思っていたのでびっくりしました。って、これでアキの存在に何も裏がなかったらどうしよう。見た感じ、カヤナ側の事情だけで話を引っ張るには限界がありそうなんだけどなー。
攻略対象キャラはアキとカヤナで分かれている?ようです。全員いっしょくたに紹介され、キャラごとの好感度も共通(アキ視点で上げた好感度とカヤナ視点で上げた好感度の区別が無い)なのでややこしい。貴様ら二股か!
乙女ゲームの分類らしいですが、現時点でそういった雰囲気は少なめです。
自分みたいに「二心同体W主人公鍛冶師生活前後編!」とか叫びながら購入した人には関係ないかもだけど(そんな人他にいるのか)、トキメキを期待して買うと肩透かしになる可能性アリ。
個人的には許容範囲内なシナリオですが、この辺は賛否両論あると思います。
白き翼の章だけでは物語が完結しない手前、恋愛展開も先送りにする必要があったのかな?
既に十分すぎるほどボリュームがあるので、これ以上伸ばせというのも酷な話か(笑)
鍛冶生活は普通に楽しかったです。アイテム画像は凝ってるし、ミニキャラもかわいい。
全体的にシステムはよく出来ていると思いました。ちょっと字が小さいのと、会話ウィンドウを消す方法がわからない(もしかして消せない?)のが残念。移動画面でクイックロード出来ないのにも参ったけど、他は快適です。
さて、例によって定期的に詳細な感想を書いていきたいところですが、この作品は二部構成の前編です。
前編ということは、いずれ後編が発売されるということです。
となると、ここらで素早くフルコンプしておかないと、後編が出た時点でまだ半分以上未攻略とかいう目も当てられない事態になる可能性が……(笑……えない)
アドベンチャー系はリアルタイム感想を書くことでより楽しめている部分もあるのですが、今回ばかりは仕方ない。
もともと書き始めたら止まらない性分なので、コンプ後にでも詳しく雑感書ければなーと思います。
◆鍛冶生活感想◆(ネタバレなし)
ゲームのメインに当たるのであろう部分ですが、これが楽しかった!
往復1~3日かかる場所で自ら動きながらちまちま採取し、材料が揃ったら武器作り。
慣れてきたら体力回復のための携帯食を作って再び採取へ。
武器作りは体力が0でさえなければいつでも出来るので、作業の大半は採取行動です。
アトリエシリーズのシステムを極限まで簡略化したような感じですが、これがなかなか面白い。
購入できるアイテムがどれもこれも高いので、躍起になって依頼をこなしてました。
袋と馬が買えた時は嬉しかったな~。初回の決算なんか一銭残らず持ってかれたし(笑)
残り体力が少なくなると移動速度が低下する辺り、色々と細かいですね。
そういえば、無心で採取してたら素材欄にいつの間にかクマヒの石があったんだけど…… これ、もしかして超低確率で取った? それかコロが生んだ?
今のところ2個あって、そのうち1つはコロが生んだもので確定なんだけど。(かなり日数掛かった)
後編ではもうちょっと凝ったのもやってみたいけど、ユーザビリティの追求が大変かな。
ネタバレ織り交ぜたさっくりキャラ感想は続きから。
一部キャラに対して辛口気味なので気をつけてください。
あ、あと異様に長いので、疲れたら適当に読み飛ばしてください。(さっくりじゃない!)
◆クラト・エスタ
まさかカヤナ側の攻略対象だとは。
序盤の展開からしてアキと親密になるもんだとばっかり思ってました。
あれだな、アキに対する好感度は本当に保護者目線でのものだったのだな…… っていうか自問すんなよそんなの! 世話焼き保護者で何が悪いんだよ! 赤くなるな疑問に思うな隊長に突っかかるなややこしい!
それとも、途中までは確かにアキを好きになりかけてたとか? それはそれでなんかなぁ(汗)
終盤カヤナへの気持ちについても悩んでましたし、色々不慣れで判断つかないんでしょうね、この野郎が。
気持ちが移り変わったにしろ、最初から好きじゃなかったにしろ、思わせぶりな言動は罪と知れ!
アキの意識度が「ちょっといいかな」止まりじゃなかったら張り倒してたとこです。無論カヤナもやらん。
ルートシナリオでも悩み苦しむ姿がデフォルトですし、そういうキャラなのはわかります。剣士としてもまだまだ未熟で、あらゆることに迷いを捨てきれない。女の子が取り乱せば心配する、失言を指摘されれば素直に謝るなどの良い面もありますが、そういった面はカヤナ台頭以降影を潜めます。そこが問題。
アキ視点で物語が進んでいたときは少々頼りなくても憎めない好青年だったのに、無比の剣士であるカヤナ視点だとどうしようもなく未熟者。頼りなさも大幅アップ。その状態で「俺がカヤナを守る」とか言い出されても困ります。心意気は買うが、それだけでは絵に描いたモチだ!
……うーん。ぶっちゃけた話、「カヤナ」が惹かれるほどの魅力がクラトに見出せないのがなー。
アキなら序盤のエピソードがあるから分かる。でもカヤナの場合は疑問符だらけです。イズサミも大概危険人物だし、昔好きだったからって今よりを戻せるとは限らないのですが、それでもクラトよりは納得いく。
なんていうか、前後編展開の不利を被っちゃった感じなのかな。本来なら後半で成長するところだろうに、貧乏くじ引いちゃったなってイメージ。そう考えると不憫なキャラですね。
あと、当初アキ寄りだっただけに途中で乗り換えた感が否めないってのもマイナスポイントか。W主人公と鍛冶生活目当てで購入し、特別クラト贔屓でなかった私でもモヤッとしたので、最初から彼目当てだった人は相当ショックだったんじゃないだろうか……。いや自分も当初は好きだったんだけど、悪い面が目立つにつれて毒にも薬にもならなくなったっていうか、嫌いじゃないけどまぁどうでもいいかなっていうか(汗)
今回達成したのは非優勝エンドの方なので(美味しいものは取っておく主義)、優勝ルートだとまた違うのかも。
◆アクト・エスタ
ヤスナ国の人間であり、恐らく後編のメインキャラ。率直に言おう、好きだ。
兄の株が下がりまくってたところにいきなり現れてアキと絡み、出番をあっさりもぎ取るその手際、お前もう復讐完了してるよ! いや本気で復讐したいのかは知らないけど!(というか兄のことなぞ眼中にもなさそうだった)
敵キャラというある意味美味しいポジション、警備隊相手に単独で立ち回る強さ、自立心旺盛な生き方、イズサミレベルまでは突き抜けない程度の猟奇性、それでいて掛け合い上手、アキとの絡み…… なんだお前ボーナスキャラか!? それとも何か、プレイヤーのテンションが盛り下がってきたところで一度持ち上げてまた突き落とす作戦なのか!? というか本編で既に不遇気味なアキが予告で死亡匂わせるって駄目だろう、不幸目白押し過ぎてやる気起きないよ!(脱線中) あの暗殺者然としたアクトが必死にアキに呼びかけている図はちょっと気になるけど、それなら普通に仲のいいところを見せて欲しかった……!
後編キャラだけあって謎が多いのに、予想外にときめいてしまったおかげで今後の展開が怖いです。
アクトは確かに格好良いけど、クラトの株さえ安定してればそこまで入れ込まなかったと思うんだよね(笑)
ただ、普通に登場してても好きなタイプなのは間違いないです。クラトとよく似た容姿も好きだ!
◆ミトシ・フレスカ
「フトマ」と呼ばれるものになりたがっている星読師。
……。あれ、今のところそれくらいしか感想ないや。(お前ええ!)
クガミ王と仲良くしているシーンが好きです。見た目より聡く大人っぽい印象がある。
あと、人のことを抽象的なあだ名で呼ぶのが見ていて面白いです。メインキャラ達のあだ名はそれぞれの過去を暗示してるんだろうけど、アキが迷いし者なのはなんでなんだろう? 生き方に迷う、とかだったらアキ以上に迷ってる人なんて沢山いそうだし……気になります。
彼はアキ側カヤナ側どっちなのかな? 頼まれた翼のことをしきりに気にしていたし、カヤナ側かな。
◆オウバ・テオ
少々極端だけど面倒見のいい隊長さん。
プレイ前は鬼隊長みたいな感じを想像していたのですが、意外にもおとんタイプでした。
亡くなった奥さんとの間に家を出て行ってしまった息子がいるらしい。いずれ話にも絡んできそうだ。
それにしてもクラトといいオウバといい、勝てないのを承知でカヤナに突っ込んでいったり、発破をかける目的で刃振りかざしたりと物騒でならない。特にオウバは隊長っていう責任ある立場なんだからもうちょっと落ち着こうよ! 自らトドメを乞うてどうする! 己の命に代えても王を守るんじゃなかったのか!?
だいたい、あそこで隊長が死んじゃったら王宮内でのカヤナ&アキの立場が物凄く微妙なことになるじゃないか!
これはクラトにも言えるんだけど、あの子は自分自身とカヤナしか見えてないから、自分がカヤナに殺されたのを知ったアキがどう思うかとか思考の範囲外だよな……。余裕がないっていうか、始めから頭にない感じだ。
同じ剣士でも、自他の命を出来る限り大事にしようとするカヤナとはえらい違いです。見習え男共!
……で、ええとそうだ、オウバさんはどっち寄りだろう。
アキ、カヤナ共に恋愛らしい雰囲気になったことがないので、今ならどちらでも大丈夫です。アキだったらお店でほのぼの出来そうだし、カヤナだったら戦場で背を預けて戦えそう。普段は普段で3人一緒に仲良くしたいな!
◆シン・アトベ
遊び人風な警備隊のお兄さん。
チナキさんのところで飲んでるイベントが多いですね。
誰ともそつなく付き合ってるけど、隊で一番馬が合うのはウキツなのかな? 男同士の他愛ない掛け合いが好きです。彼とクラトがぶつかった時、「あーあー」って感じで頭掻きながら解説してるシンが面白かった。
アキに対しては親しげですが、カヤナの場合、お互い一線引いて会話してる気がします。VSカヤナのシーンは双方カッコよかった! オウバ、クラトのVSカヤナは「えええぇ~」と思ったけど(相手に)、あれは良い。
隊の中では一番大人な人だと思います。ウキツと並んで好印象。
序盤のアキとの会話が楽しかったので、アキ側だったら嬉しいなー。
◆ウキツ・ワタセ
曲がったことが嫌いで友達思いな青年。だけどどうしようもなく喧嘩っぱやい。
買い物帰りにいきなり暴言吐かれたときは何事かと思いました。アキに何の落ち度があったというのだ!
これで謝罪がなければアレだったのですが、きっちり謝罪し……ようとしてまた暴言吐いたけど、まぁ、根本的に気が短いんだと分かったので良しとします(笑) なんだかんだでカッコいいしね! 速さが持ち味なのも似合う。
強さといい性格といい、アキ視点の方が魅力的なので、個人的には彼女側であって欲しい…… けどカヤナとの因縁もあるし、微妙なところかな。一番アキ向きに見えたクラトがああだったのでもう読めません(笑)
余談ですが、容姿だけで言ったらメインキャラ中一番好きです。
◆クガミ・タカマハラ
タカマハラ国の若き天子。
若干13歳でありながら、戦に出るための準備と称して婚儀を決意したすごい人。
王妃候補の姫君がめちゃくちゃ可愛いので、天子様を介して仲良くなりたいです。むしろ攻略させてくれ。
クガミ自身も可愛いですよね。不自由な立場でも彼なりに一生懸命やってるのが伝わってきます。ヤスナとの戦が激化する中、後編では何かと苦労しそう。支えてあげたくなります。
そういう意味で、クガミこそカヤナ側であって欲しい。
カヤナも王だけど、剣士としての彼女と王としての彼女は同じ強さでないと思う。少なくとも極めているわけじゃないし、二人揃って探っていける余地もあるんじゃないかな。少なくともクラトとくっつくより有意義だと思う!(どんだけ評価低いんですか)(や、別にクラトが悪いわけじゃないんだけどね……)
それにヒロインがカヤナの場合、アサト王女との関わりも面白そうだと思うんだ。まぁアサトが今後も絡んでくるかはわかりませんが……(絡んでくる……と思いたい)
◆アキ・ミヤズ
何の因果か戦女神の器になった鍛冶師見習い。
立ち位置が普通の女の子で、序章の展開も丁寧なので心情を掴みやすいです。
たまに「?」と思うことがあっても、単なるイベントの穴あきだったり、過去に事情があったりと手抜かれていない印象。落ち込むときは落ち込むけど、きちんと自己反省して次に生かせる良い子です。
序盤の他キャラとの掛け合いがテンポよくて楽しめました。トウラとの家族会話もよかったなー。
ただ、そうやって共感しやすいぶん、話が佳境を迎えるにつれて影が薄くなるのが惜しいですね。
物語の主要な位置を占めているのがカヤナなので、ある程度は仕方ないのかも知れないけど……キャラ自体はしっかり立ってるから残念だ。後編では主人公らしい扱いになるのかな。
正直、アキが待つことしか出来ない悲哀を味わう場面は見ていて辛いです。この子絶対待つの向いてないよ! カヤナ消失事件であれだけヤキモキしてたんだから分かるだろ!? 序章でトウラが倒れた時なんか自ら走っていってたろ!? 頼むから振り回さないでやってくれ…… ほんと頼むから……(思い入れMAX)
そういや、今のままだとカヤナの器になった理由は「お墓の上に住んでいたから」ってだけなんですよね。
偶然の妙ってやつなのか、それとも出生自体に何か関係があるのか……カヤナとはともかく、ヤスナ国とはほぼ確実に因縁ありそうな気がするなぁ。そうなると攫われたのも納得出来る。
クラトルート中はカヤナの失われた翼がアキなんじゃないかとも思ったけど(妖しのセレス)、クラトのイミナで戻ったってことは違うだろうし……うーん、予測つきません。二人で一人っていうミトシの台詞が気になる。
◆カヤナ・タカマハラ
二千年の眠りから覚め、アキの体を借りて復活した戦女神。
もともとカヤナみたいな「強いんだか弱いんだか、でも強い」な女性キャラが好きなので、すんなり入り込めました。アキとの奇妙な二心同体生活が楽しい。皆が皆二人を指して「面白い」と言う気持ちがよく分かります。
一部男キャラが血気盛んなもんで(笑)剣士としての顔が目立ちがちですが、苦手と知りつつ料理したがったり、ちょっとしたことで拗ねたりといった可愛らしい面もあります。敵意には敏感なのに、些細な心の機微には疎くて、そのせいでチナキやアキに叱られてたり……アンバランスでかっわいいなぁもう!
なかなか胸の内を晒してくれなくてヤキモキしますが、事の大きさを考えると仕方ないのかな。カヤナ自身もまだ消化しきれてないっぽいし、アキを巻き込んでいるという自覚があるので余計言い出し辛いのかも。
主人公として感情移入するのは難しいですが、今後が気になるキャラです。
復活したと言っても体は土の下っぽいし、後編で目的を果たしたら消えちゃうんだろうか。
某破壊神みたいに最後の最後で完全復活とかだったらいいのになー。
余談ですが、この記事を書いている間にメインキャラ全員の非優勝ルートが終了しました。
どんだけ時間かけて書いたんだ……
ラストの主人公ズで詰まっていただけで、クラト以外のキャラ感想は未プレイ前提で間違いないんですけどね(笑)
いやさ、ほら、一つの体に二つの心なんて言われると、ソウルクレイドル好きとしては気にせざるを得ないわけですよ。おかげで攻略対象の名前どころか人相すら覚えてない状態で特別限定版を(以下略)
絵・世界観・設定・雰囲気の全てが文句なしで好みです。特に絵! 服装も表情もド真ん中すぎる。
キャラもメイン・サブ問わず個性があっていい感じ。名前のあるキャラはほぼ必ず立ち絵つきなのも嬉しいところです。描き分けもしっかりされていて、皆それぞれに魅力的。
主人公はアキとカヤナの二人ということですが、今のところの話の中心はカヤナで、アキ側の事情はまだ始動前(もしくは助走)といった感じですね。逆だと思っていたのでびっくりしました。って、これでアキの存在に何も裏がなかったらどうしよう。見た感じ、カヤナ側の事情だけで話を引っ張るには限界がありそうなんだけどなー。
攻略対象キャラはアキとカヤナで分かれている?ようです。全員いっしょくたに紹介され、キャラごとの好感度も共通(アキ視点で上げた好感度とカヤナ視点で上げた好感度の区別が無い)なのでややこしい。貴様ら二股か!
乙女ゲームの分類らしいですが、現時点でそういった雰囲気は少なめです。
自分みたいに「二心同体W主人公鍛冶師生活前後編!」とか叫びながら購入した人には関係ないかもだけど(そんな人他にいるのか)、トキメキを期待して買うと肩透かしになる可能性アリ。
個人的には許容範囲内なシナリオですが、この辺は賛否両論あると思います。
白き翼の章だけでは物語が完結しない手前、恋愛展開も先送りにする必要があったのかな?
既に十分すぎるほどボリュームがあるので、これ以上伸ばせというのも酷な話か(笑)
鍛冶生活は普通に楽しかったです。アイテム画像は凝ってるし、ミニキャラもかわいい。
全体的にシステムはよく出来ていると思いました。ちょっと字が小さいのと、会話ウィンドウを消す方法がわからない(もしかして消せない?)のが残念。移動画面でクイックロード出来ないのにも参ったけど、他は快適です。
さて、例によって定期的に詳細な感想を書いていきたいところですが、この作品は二部構成の前編です。
前編ということは、いずれ後編が発売されるということです。
となると、ここらで素早くフルコンプしておかないと、後編が出た時点でまだ半分以上未攻略とかいう目も当てられない事態になる可能性が……(笑……えない)
アドベンチャー系はリアルタイム感想を書くことでより楽しめている部分もあるのですが、今回ばかりは仕方ない。
もともと書き始めたら止まらない性分なので、コンプ後にでも詳しく雑感書ければなーと思います。
◆鍛冶生活感想◆(ネタバレなし)
ゲームのメインに当たるのであろう部分ですが、これが楽しかった!
往復1~3日かかる場所で自ら動きながらちまちま採取し、材料が揃ったら武器作り。
慣れてきたら体力回復のための携帯食を作って再び採取へ。
武器作りは体力が0でさえなければいつでも出来るので、作業の大半は採取行動です。
アトリエシリーズのシステムを極限まで簡略化したような感じですが、これがなかなか面白い。
購入できるアイテムがどれもこれも高いので、躍起になって依頼をこなしてました。
袋と馬が買えた時は嬉しかったな~。初回の決算なんか一銭残らず持ってかれたし(笑)
残り体力が少なくなると移動速度が低下する辺り、色々と細かいですね。
そういえば、無心で採取してたら素材欄にいつの間にかクマヒの石があったんだけど…… これ、もしかして超低確率で取った? それかコロが生んだ?
今のところ2個あって、そのうち1つはコロが生んだもので確定なんだけど。(かなり日数掛かった)
後編ではもうちょっと凝ったのもやってみたいけど、ユーザビリティの追求が大変かな。
ネタバレ織り交ぜたさっくりキャラ感想は続きから。
一部キャラに対して辛口気味なので気をつけてください。
あ、あと異様に長いので、疲れたら適当に読み飛ばしてください。(さっくりじゃない!)
◆クラト・エスタ
まさかカヤナ側の攻略対象だとは。
序盤の展開からしてアキと親密になるもんだとばっかり思ってました。
あれだな、アキに対する好感度は本当に保護者目線でのものだったのだな…… っていうか自問すんなよそんなの! 世話焼き保護者で何が悪いんだよ! 赤くなるな疑問に思うな隊長に突っかかるなややこしい!
それとも、途中までは確かにアキを好きになりかけてたとか? それはそれでなんかなぁ(汗)
終盤カヤナへの気持ちについても悩んでましたし、色々不慣れで判断つかないんでしょうね、この野郎が。
気持ちが移り変わったにしろ、最初から好きじゃなかったにしろ、思わせぶりな言動は罪と知れ!
アキの意識度が「ちょっといいかな」止まりじゃなかったら張り倒してたとこです。無論カヤナもやらん。
ルートシナリオでも悩み苦しむ姿がデフォルトですし、そういうキャラなのはわかります。剣士としてもまだまだ未熟で、あらゆることに迷いを捨てきれない。女の子が取り乱せば心配する、失言を指摘されれば素直に謝るなどの良い面もありますが、そういった面はカヤナ台頭以降影を潜めます。そこが問題。
アキ視点で物語が進んでいたときは少々頼りなくても憎めない好青年だったのに、無比の剣士であるカヤナ視点だとどうしようもなく未熟者。頼りなさも大幅アップ。その状態で「俺がカヤナを守る」とか言い出されても困ります。心意気は買うが、それだけでは絵に描いたモチだ!
……うーん。ぶっちゃけた話、「カヤナ」が惹かれるほどの魅力がクラトに見出せないのがなー。
アキなら序盤のエピソードがあるから分かる。でもカヤナの場合は疑問符だらけです。イズサミも大概危険人物だし、昔好きだったからって今よりを戻せるとは限らないのですが、それでもクラトよりは納得いく。
なんていうか、前後編展開の不利を被っちゃった感じなのかな。本来なら後半で成長するところだろうに、貧乏くじ引いちゃったなってイメージ。そう考えると不憫なキャラですね。
あと、当初アキ寄りだっただけに途中で乗り換えた感が否めないってのもマイナスポイントか。W主人公と鍛冶生活目当てで購入し、特別クラト贔屓でなかった私でもモヤッとしたので、最初から彼目当てだった人は相当ショックだったんじゃないだろうか……。いや自分も当初は好きだったんだけど、悪い面が目立つにつれて毒にも薬にもならなくなったっていうか、嫌いじゃないけどまぁどうでもいいかなっていうか(汗)
今回達成したのは非優勝エンドの方なので(美味しいものは取っておく主義)、優勝ルートだとまた違うのかも。
◆アクト・エスタ
ヤスナ国の人間であり、恐らく後編のメインキャラ。率直に言おう、好きだ。
兄の株が下がりまくってたところにいきなり現れてアキと絡み、出番をあっさりもぎ取るその手際、お前もう復讐完了してるよ! いや本気で復讐したいのかは知らないけど!(というか兄のことなぞ眼中にもなさそうだった)
敵キャラというある意味美味しいポジション、警備隊相手に単独で立ち回る強さ、自立心旺盛な生き方、イズサミレベルまでは突き抜けない程度の猟奇性、それでいて掛け合い上手、アキとの絡み…… なんだお前ボーナスキャラか!? それとも何か、プレイヤーのテンションが盛り下がってきたところで一度持ち上げてまた突き落とす作戦なのか!? というか本編で既に不遇気味なアキが予告で死亡匂わせるって駄目だろう、不幸目白押し過ぎてやる気起きないよ!(脱線中) あの暗殺者然としたアクトが必死にアキに呼びかけている図はちょっと気になるけど、それなら普通に仲のいいところを見せて欲しかった……!
後編キャラだけあって謎が多いのに、予想外にときめいてしまったおかげで今後の展開が怖いです。
アクトは確かに格好良いけど、クラトの株さえ安定してればそこまで入れ込まなかったと思うんだよね(笑)
ただ、普通に登場してても好きなタイプなのは間違いないです。クラトとよく似た容姿も好きだ!
◆ミトシ・フレスカ
「フトマ」と呼ばれるものになりたがっている星読師。
……。あれ、今のところそれくらいしか感想ないや。(お前ええ!)
クガミ王と仲良くしているシーンが好きです。見た目より聡く大人っぽい印象がある。
あと、人のことを抽象的なあだ名で呼ぶのが見ていて面白いです。メインキャラ達のあだ名はそれぞれの過去を暗示してるんだろうけど、アキが迷いし者なのはなんでなんだろう? 生き方に迷う、とかだったらアキ以上に迷ってる人なんて沢山いそうだし……気になります。
彼はアキ側カヤナ側どっちなのかな? 頼まれた翼のことをしきりに気にしていたし、カヤナ側かな。
◆オウバ・テオ
少々極端だけど面倒見のいい隊長さん。
プレイ前は鬼隊長みたいな感じを想像していたのですが、意外にもおとんタイプでした。
亡くなった奥さんとの間に家を出て行ってしまった息子がいるらしい。いずれ話にも絡んできそうだ。
それにしてもクラトといいオウバといい、勝てないのを承知でカヤナに突っ込んでいったり、発破をかける目的で刃振りかざしたりと物騒でならない。特にオウバは隊長っていう責任ある立場なんだからもうちょっと落ち着こうよ! 自らトドメを乞うてどうする! 己の命に代えても王を守るんじゃなかったのか!?
だいたい、あそこで隊長が死んじゃったら王宮内でのカヤナ&アキの立場が物凄く微妙なことになるじゃないか!
これはクラトにも言えるんだけど、あの子は自分自身とカヤナしか見えてないから、自分がカヤナに殺されたのを知ったアキがどう思うかとか思考の範囲外だよな……。余裕がないっていうか、始めから頭にない感じだ。
同じ剣士でも、自他の命を出来る限り大事にしようとするカヤナとはえらい違いです。見習え男共!
……で、ええとそうだ、オウバさんはどっち寄りだろう。
アキ、カヤナ共に恋愛らしい雰囲気になったことがないので、今ならどちらでも大丈夫です。アキだったらお店でほのぼの出来そうだし、カヤナだったら戦場で背を預けて戦えそう。普段は普段で3人一緒に仲良くしたいな!
◆シン・アトベ
遊び人風な警備隊のお兄さん。
チナキさんのところで飲んでるイベントが多いですね。
誰ともそつなく付き合ってるけど、隊で一番馬が合うのはウキツなのかな? 男同士の他愛ない掛け合いが好きです。彼とクラトがぶつかった時、「あーあー」って感じで頭掻きながら解説してるシンが面白かった。
アキに対しては親しげですが、カヤナの場合、お互い一線引いて会話してる気がします。VSカヤナのシーンは双方カッコよかった! オウバ、クラトのVSカヤナは「えええぇ~」と思ったけど(相手に)、あれは良い。
隊の中では一番大人な人だと思います。ウキツと並んで好印象。
序盤のアキとの会話が楽しかったので、アキ側だったら嬉しいなー。
◆ウキツ・ワタセ
曲がったことが嫌いで友達思いな青年。だけどどうしようもなく喧嘩っぱやい。
買い物帰りにいきなり暴言吐かれたときは何事かと思いました。アキに何の落ち度があったというのだ!
これで謝罪がなければアレだったのですが、きっちり謝罪し……ようとしてまた暴言吐いたけど、まぁ、根本的に気が短いんだと分かったので良しとします(笑) なんだかんだでカッコいいしね! 速さが持ち味なのも似合う。
強さといい性格といい、アキ視点の方が魅力的なので、個人的には彼女側であって欲しい…… けどカヤナとの因縁もあるし、微妙なところかな。一番アキ向きに見えたクラトがああだったのでもう読めません(笑)
余談ですが、容姿だけで言ったらメインキャラ中一番好きです。
◆クガミ・タカマハラ
タカマハラ国の若き天子。
若干13歳でありながら、戦に出るための準備と称して婚儀を決意したすごい人。
王妃候補の姫君がめちゃくちゃ可愛いので、天子様を介して仲良くなりたいです。むしろ攻略させてくれ。
クガミ自身も可愛いですよね。不自由な立場でも彼なりに一生懸命やってるのが伝わってきます。ヤスナとの戦が激化する中、後編では何かと苦労しそう。支えてあげたくなります。
そういう意味で、クガミこそカヤナ側であって欲しい。
カヤナも王だけど、剣士としての彼女と王としての彼女は同じ強さでないと思う。少なくとも極めているわけじゃないし、二人揃って探っていける余地もあるんじゃないかな。少なくともクラトとくっつくより有意義だと思う!(どんだけ評価低いんですか)(や、別にクラトが悪いわけじゃないんだけどね……)
それにヒロインがカヤナの場合、アサト王女との関わりも面白そうだと思うんだ。まぁアサトが今後も絡んでくるかはわかりませんが……(絡んでくる……と思いたい)
◆アキ・ミヤズ
何の因果か戦女神の器になった鍛冶師見習い。
立ち位置が普通の女の子で、序章の展開も丁寧なので心情を掴みやすいです。
たまに「?」と思うことがあっても、単なるイベントの穴あきだったり、過去に事情があったりと手抜かれていない印象。落ち込むときは落ち込むけど、きちんと自己反省して次に生かせる良い子です。
序盤の他キャラとの掛け合いがテンポよくて楽しめました。トウラとの家族会話もよかったなー。
ただ、そうやって共感しやすいぶん、話が佳境を迎えるにつれて影が薄くなるのが惜しいですね。
物語の主要な位置を占めているのがカヤナなので、ある程度は仕方ないのかも知れないけど……キャラ自体はしっかり立ってるから残念だ。後編では主人公らしい扱いになるのかな。
正直、アキが待つことしか出来ない悲哀を味わう場面は見ていて辛いです。この子絶対待つの向いてないよ! カヤナ消失事件であれだけヤキモキしてたんだから分かるだろ!? 序章でトウラが倒れた時なんか自ら走っていってたろ!? 頼むから振り回さないでやってくれ…… ほんと頼むから……(思い入れMAX)
そういや、今のままだとカヤナの器になった理由は「お墓の上に住んでいたから」ってだけなんですよね。
偶然の妙ってやつなのか、それとも出生自体に何か関係があるのか……カヤナとはともかく、ヤスナ国とはほぼ確実に因縁ありそうな気がするなぁ。そうなると攫われたのも納得出来る。
クラトルート中はカヤナの失われた翼がアキなんじゃないかとも思ったけど(妖しのセレス)、クラトのイミナで戻ったってことは違うだろうし……うーん、予測つきません。二人で一人っていうミトシの台詞が気になる。
◆カヤナ・タカマハラ
二千年の眠りから覚め、アキの体を借りて復活した戦女神。
もともとカヤナみたいな「強いんだか弱いんだか、でも強い」な女性キャラが好きなので、すんなり入り込めました。アキとの奇妙な二心同体生活が楽しい。皆が皆二人を指して「面白い」と言う気持ちがよく分かります。
一部男キャラが血気盛んなもんで(笑)剣士としての顔が目立ちがちですが、苦手と知りつつ料理したがったり、ちょっとしたことで拗ねたりといった可愛らしい面もあります。敵意には敏感なのに、些細な心の機微には疎くて、そのせいでチナキやアキに叱られてたり……アンバランスでかっわいいなぁもう!
なかなか胸の内を晒してくれなくてヤキモキしますが、事の大きさを考えると仕方ないのかな。カヤナ自身もまだ消化しきれてないっぽいし、アキを巻き込んでいるという自覚があるので余計言い出し辛いのかも。
主人公として感情移入するのは難しいですが、今後が気になるキャラです。
復活したと言っても体は土の下っぽいし、後編で目的を果たしたら消えちゃうんだろうか。
某破壊神みたいに最後の最後で完全復活とかだったらいいのになー。
余談ですが、この記事を書いている間にメインキャラ全員の非優勝ルートが終了しました。
どんだけ時間かけて書いたんだ……
ラストの主人公ズで詰まっていただけで、クラト以外のキャラ感想は未プレイ前提で間違いないんですけどね(笑)