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カヌチ~二つの翼~ プレイ記録・1

そうだ、カヌチをやろう。
とある冬の日の深夜、唐突にそう思い立った自分は、押入れの本棚から一本のPSPゲームを取り出した。
「カヌチ 二つの翼」
かつてPS2で白き翼の章黒き翼の章の二部構成で発売された女性向け恋愛ADVで、前編のW主人公取り扱い失敗、後編の意味不明なシナリオ展開、しっかりしてるように見えていい加減な世界観設定などにより、最終的に愛と親しみを込めて「クソゲーwww」と指をさすに至った思い出深いゲーム……の移植版である。
クソゲーと言ってもゲームシステムは快適で(PS2版の黒ではちょくちょくフリーズしたけど)鍛冶生活パートは単純なりに楽しく(イベントに邪魔されるけど)光る部分もたくさんある(キャラとグラフィックとBGMと雰囲気はとても良い)
前編後編合わせて2万ものお金を出した上、サントラ付きのPSP限定版(9000円)まで買ってしまうくらいにはハマった作品。
後悔は特にしていない。強いて言えば、後に出た設定資料つき攻略本とサントラがあれば、PS2版2作の限定版は買わんでもよかったんでは……と思わなくもない程度だ。そうすれば差額でDSのRPGが一本買えた……だなんてことはぜーんぜん気にしていない。
実際どういった部分が「クソ」なのかについては、以下に端的に記す。

◆前編
・メインヒーローが主人公ではない女性キャラAに恋をする
・女性キャラAを中心に話が進み、主人公は空気
・恋愛なにそれおいしいの
・話の途中で後編に続きオチがない

◆後編
・設定や展開に無理がある
・キャラの言動に無理がある
・前編の伏線がだいたい無意味
・タイトルがらみの設定すらほぼ無意味
・起承転結の転くらいで何もかも中途半端に終わる
・死にました!生き返りました!ハッピーエンド!!
・「愛し合うだけが全てではない」←そもそも愛し合ってない
・話の核において主人公とその攻略対象は全員脇役


見比べて分かる通り、自分としては前編より後編の欠点の方が痛い。
が、乙女ゲーとしては前編の欠点のほうがより痛いと思われる。後編でだいたい解消されているとはいえ破壊力抜群。
一応建前としては女性キャラAも主人公の一人です!ってことだったらしいのだが、実際にプレイしてそう思えたらすごい。
嫌がって避ける人がいる一方、怖いもの見たさで体験したがる人が続出しかねないレベルの欠点です。
私はカヌチをクソゲーだと断じているので、まともな乙女ゲーを求める人には天地がひっくり返ってもオススメしないが、同時にそうした好奇心は是非とも満たすべきだとも思っている。試してハマってくれれば何より。ただし最終的に攻略対象が12+4人になるうえクソ長いので覚悟してほしい。最初は袋を拡張すべきだ。あとおじいちゃんは薬を届けなくても全快する。

そんな個性的なカヌチだが、実はまだPS2版の後編をフルコンプしていない。
依頼画面でフリーズしまくるようになったのを機に離れ、そのまま放置してしまったのだ。
本編の未攻略キャラは3人。過去の真相が分かるらしいAさん主役の別シナリオも未読。
当然PSP版も買うだけ買って未プレイなわけで、データインストールすらしていない。
……でもこのPSP版、全メインキャラに後日談が追加されてるらしいんだ。そういえば未攻略キャラも一番気になるとこだけ残してたし……別シナリオは正直興味薄いけどカヤナ(Aさん)が幸せになるならそれは見たいし…… ………………
そうだ、カヌチをやろう。

というわけで「カヌチ 二つの翼」のプレイ記録です。道のりが長いのでできるだけサクサクいきたい。
最初からネタバレ全開なので、未プレイの方はご注意ください。
愚痴吐きまくってるけど愛してるよカヌチ!

※以下ネタバレ注意

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